ヘンリー王子、法廷2日目の厳しい尋問で涙こらえる「大変だった」と一言

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2023年06月08日 14:11  Techinsight Japan

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電話盗聴をめぐる裁判に2日連続で出廷したヘンリー王子。法廷では相手側の弁護士から厳しい反対尋問を受けた(画像は『The Prince and Princess of Wales 2016年11月30日付Instagram「Prince Harry delivers a message from The Queen to the people of Barbados as the country celebrates 50 years of Independence」』のスクリーンショット)
ヘンリー王子が英タブロイド紙の盗聴疑惑をめぐる裁判に再び出廷し、2日目の証言席に立った。王子は反対尋問を受け、過去にストリップクラブでダンサーからのサービスを受けたことや、当時の恋人との喧嘩を暴露した記事に関する厳しい質問に答えた。この日の法廷は長時間に及び、王子は証言を終えると、感極まったのか涙をこらえる姿を見せたという。

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ヘンリー王子は、英タブロイド紙『Daily Mirror』『Sunday Mirror』『Sunday People』などの記者が違法な手段で情報収集をしたとして、複数の著名人とともに新聞の発行元「Mirror Group Newspapers(以下、MGN)」を提訴している。

王子は6日、ロンドンの高等裁判所で初めて証言席に立ち、MGNの勅選弁護士アンドリュー・グリーン氏からの反対尋問に答えた。また、法廷で王子によって書かれた証人陳述書も公開された。

そして7日にも王子は証言席に立ち、再びグリーン氏からの反対尋問を受けた。この日の王子は午前10時前、ロンドンの高等裁判所がある建物「Rolls Building」前に到着した。法廷では同氏が厳しい尋問を投げかけ、王子と何度も衝突する場面が見られたという。

まずグリーン氏は、王子に対して「自身の私生活に関する情報が、MGNの記者による電話盗聴から得られたものではないと判断された場合、安心するか、それとも失望するか」と尋ねた。

すると王子は「それは憶測にすぎない」と述べ、「少なくとも当時、3つの新聞社では産業規模の盗聴が行われていたと思う。それは疑いの余地がない。自分のケースでそれが証明されなければ、不公平だと感じるだろう」と答えた。

そしてグリーン氏が「つまり、あなたは電話が盗聴されたことを望んでいるのですね」と追及すると、王子は「電話を盗聴されることは、誰も望んだりしません」と返した。

この後同氏は、『Sunday People』が2006年に掲載した、ヘンリー王子と当時の恋人チェルシー・デービーさんに関する記事に言及した。その記事では、王子が士官候補生の友人達とストリップクラブで夜遊びをした際、チェルシーさんに似たブロンドヘアのダンサーが客の膝の上で腰を振る“ラップダンス”というサービスを楽しんだと報じた。また記事には、これを知ったチェルシーさんが激怒したとも付け加えていた。

グリーン氏は、この記事の情報源が電話盗聴によるものだという主張に対し「証拠があるのですか? それとも純粋な憶測によるものですか?」と尋ねた。王子はこの記事の内容について「事実とは異なるものだ」と答えている。

この他にも同氏は『Sunday People』が2007年9月に掲載した、ヘンリー王子とチェルシーさんが何度も喧嘩をして危機的状況にあると報じた記事について尋ねた。

すると王子は「その記事自体が怪しかった。私は彼女との関係について、宮殿に相談したことはない。そのような情報を宮殿からの情報源とするのは、信じられないほど疑わしいことだ」と述べた。

グリーン氏が「この記事の情報源は、電話盗聴によるものだと主張するのか」と聞くと、王子は「そうです」と答えて「私は、宮殿の情報筋とされるものは、すべて不法に入手されたものだと言っているのです。宮殿はこの情報を知らなかったはずだ」と続けた。

その後同氏は、このような回答をした王子のことを「彼はこの記事がボイスメールの傍受によるものだという、完全な憶測の世界にいるのです」と批判した。しかし王子は「そんなことはありません。異議を唱えます」と返答している。

反対尋問が終わると、ヘンリー王子は自身の弁護士デヴィッド・シャーボーン氏から、自身について書かれた多くの記事について尋問され、法廷で証拠を提出する経験をどのように感じたかと聞かれた。

この時、王子は涙をこらえるような表情を見せ、感情的になった様子になり、しばらく黙ったままだった。そして一言「大変だった」と答えたという。

王子は午後5時10分に高等裁判所がある建物から姿を現した。沿道には王子をサポートする人々が集まり「ありがとう、ヘンリー!」「私達は、あなたを愛してる!」と王子の勇気ある行動を称える声が飛び交った。

王子は記者からの質問には答えず、無言で手を振ると、待ち受けたレンジローバーに乗って走り去った。



画像は『The Prince and Princess of Wales 2016年11月30日付Instagram「Prince Harry delivers a message from The Queen to the people of Barbados as the country celebrates 50 years of Independence」』『Sky News 2023年6月7日付Twitter「Chelsy Davy, a former girlfriend」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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  • 最後の「レンジローバーで走り去った」についつい注目してしまった。これ、なんか意味があるんだろうか。
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