巨人は6カード連続で初戦黒星…「秋広にバント?」解説陣は“初回の攻撃”を巡り議論を展開

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2023年06月10日 07:00  ベースボールキング

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巨人・原辰徳監督 (C) Kyodo News
◆ 「ピッチャーの心理としては…」

 巨人は9日、敵地でのソフトバンク戦に1−5で敗戦。これで6カード連続の初戦黒星となった。

 プレイボール直後の初回、先頭・坂本勇人と梶谷隆幸の連打で無死一・二塁とすると、打席には「3番・左翼」でスタメン出場の20歳・秋広優人。ここまで規定未達も3割を超える打率をマークしている期待の新星だが、この場面はバントの構えを見せながら2球連続で失敗。あっという間に2ストライクと追い込まれてしまう。

 そこでやむを得ずヒッティングに切り替えたものの、7球目のツーシームを引っかけて結果は最悪の投ゴロ併殺。二死三塁となり、岡本和真も三振に倒れて初回の絶好機を逃した。


 巨人はその後も打線が苦しみ、1得点で敗退。同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも、この“初回の攻撃”が議論を呼んだ。

 MCの高木豊氏が「秋広のバント」について解説陣に意見を求めると、監督経験もある真中満氏は「最近の原監督はこういった采配が非常に多い」としたうえで、「あとは選手がこのサインにしっかり反応できているかだと思う」とコメント。

 秋広に関してはプロ入りからまだ1度も犠打を記録していない選手ということもあり、「もちろん準備も必要ですし、練習も必要。その辺がうまく噛み合わないと、失敗してこういう結果になってしまう」とその難しさを強調した。


 一方、同じく番組に出演した館山昌平氏は“元投手”としてこの場面を解説。「ピッチャーの心理としては、立ち上がりでアウトを取りに行ってしまう場合もある。“アウトをくれるんだったら”と思うんですが、そこで和田選手はしっかりと投げきってバントをさせない投球をした」とベテランの経験値が上だったと語る。

 館山氏は「僕だったら送られた方が嫌ですね」と持論を述べたが、真中氏は「ここは分かれるところ。アウトをかんたんにもらえると言う人もいると思う」とし、感じ方は投手によって様々だという。ただ、この試合に関してだけ言えば、巨人にとってはこの作戦が裏目となり、ソフトバンクとしては勝利の大きなポイントとなった。

 この敗戦により、巨人は再び借金生活へと突入した。加えて6カード連続で初戦を落とすという苦しい戦いが続いているだけに、どこかで嫌な流れを食い止める快勝が欲しいところ。小技も含めた攻撃陣の“つながり”が浮上のカギとなりそうだ。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』



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