「一緒にいたい!」動物シェルターに保護された2頭の犬、1頭が壁を越えて同じ囲いに(米)<動画あり>

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2023年06月10日 20:11  Techinsight Japan

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米ミネソタ州の動物シェルターに保護されたピットブルの“ブレンダ”が、壁を乗り越えて一緒に保護された野良犬の“リンダ”のもとへ(画像は『KPRC 2 Click2Houston 2023年6月7日公開 YouTube「Shelter dog jumps wall to be with friend」』のサムネイル)
米ミネソタ州の動物シェルターで先月31日、隣同士の囲い(サークル)に入っていたはずの2頭の犬が一緒にいるのが確認された。2頭は友達犬で、スタッフが監視カメラの映像を確認したところ、茶色のピットブルの大胆な行動が明らかになった。イリノイ州のテレビ局『25 News Now』などが伝えた。

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ミネソタ州にある動物シェルター「ミネアポリス動物ケア&コントロール(Minneapolis Animal Care and Control、以下MACC)」に5月中旬、ピットブルのメス“ブレンダ(Brenda)”と“リンダ(Linda)”がやって来た。2頭は街をうろついていた野良犬で、一緒にいたところを保護され、隣同士のサークルに入れられた。


ところが先月31日のこと、MACCのマディソン・ヴァイセンボルンさん(Madison Weissenborn)が同僚と一緒にシェルター内をチェックしていると、1頭しかいないはずのサークルの柵から2頭の犬が顔を出していることに気付いた。

「『いったいどういうこと?』と、思わず三度見したわよ」と目を丸くするマディソンさん。そこで監視カメラの映像を確認したところ、茶色の被毛のブレンダが壁を乗り越え、友達犬のリンダのサークル内にジャンプする姿が捉えられていた。

サークルの高さは1メートル半くらいはあると思われ、マディソンさんは当時のことを「動画のブレンダの姿を見て、これは本当にすごいと思ったわ」と語り、こう続けた。

「私たちはその後、『2頭を引き離してはいけない』と確信したの。たとえそれが困難なことであってもね。今ではスタッフみんなが、2頭を一緒に引き取ってもらえることを望んでいるのよ!」

なおこのニュースには「友達は永遠なんだよね」「一緒の家に行くことができるといいね」「ブレンダが必死なのが伝わってくる」「あのサークル内に自分だけでずっといたらつらいだろうからね」といったコメントが寄せられた。

マディソンさんによると、昨年以来、犬の里親が減少しているにもかかわらず、犬を手放す人は20%増加しているそうで、「これは記録的なことで、人々のほとんどは引っ越ししたり、ホームレスになったりして犬を飼うことができなくなっているの。だからシェルターは満杯に近いのよ」と明かしている。

里親に人気なのは小型犬だそうで、ブレンダとリンダは現在、より広い囲いに2頭で入り、一緒に引き取られる日を待っているという。

ちなみに動物シェルターでは、コロナ前と比べて獣医師が不足しており、犬たちを引き取ることができる数自体が減っているそうで、マディソンさんは「できればより多くの人たちに里親になってもらいたいわ!」と訴え、こう続けた。

「MACCでは今週末だけ、里親になるための費用を全額免除する予定なの。だから多くの人に利用してもらいたい。もし里親になることが難しい場合でも、地元の動物シェルターに寄付をしたり、ボランティア活動に参加したり、動物たちを一時的に預かることを考えてくれるとありがたいわ!」



画像は『KPRC 2 Click2Houston 2023年6月7日公開 YouTube「Shelter dog jumps wall to be with friend」』のサムネイル、『25 News Now 2023年6月6日付「WATCH: Dog hops over shelter wall to be with canine crony」(WCCO, MINNEAPOLIS ANIMAL CARE AND CONTROL, CNN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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