【漫画】「三匹の子豚」がもし“最強”の兄妹だったら……大胆なアレンジを加えたSNS漫画が痛快すぎる

0

2023年06月14日 07:41  リアルサウンド

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

リアルサウンド

【漫画】『3匹のブタと子オオカミ』より

 三匹の(子)豚がもし、狼をさまざまな面でやり込めてしまう存在だったらーー。誰もが知る物語の設定をうまく改変することで、思いもよらない楽しみを与えてくれる作品がある。Twitter上で公開されたオリジナル漫画『3匹のブタと子オオカミ』は、作者のユニークな発想とセンスで、“原作”とは違う痛快な内容になっている。


(参考:漫画『3匹のブタと子オオカミ』を読む


 本作を手掛けたのは、19歳のときに漫画家になりたいと思い立ち、出版社への持ち込みを始めたという伊達しのぶさん(@date_shinobu)。童話のオマージュを楽しく仕上げた伊達さんに、本作を描いたきっかけなど、話を聞いた。(望月悠木)


■キャラクターの力関係が逆転する話が面白い


――今回『3匹のブタと子オオカミ』を作ろうと思った経緯を教えてください。


伊達:以前『シンデレラ』のパロディを描いたので、その童話シリーズの流れで今回制作しました。『シンデレラ』のパロディもそうでしたが、「キャラクターの力関係が逆転する話って読む側としても面白いな」と考えていました。『三匹の子豚』はそれが分かりやすく描けると思ったので、今回の題材に選びました。


――オマージュですので既存の登場人物が既に存在しています。ビジュアルや性格を練り上げる際にはどういったことを意識しましたか?


伊達:本作のオオカミは“オオカミ”ではありますが、普通の男の子にしました。そんな普通の男の子があまり戦いたくない相手をイメージした時、ゴリマッチョ、反社、美女だろうというシンプルな設定で考えました。正直あんまりひねってません。


ーーオオカミの表情がコロコロ変わるため、最後までダレることなく読み進められました。


伊達:ありがとうございます。今回に限らずストーリーさえ決めてしまえば表情はわりと勝手についてくるので、特に意識して描いた感じはないのですが、読み手が感情移入してもらえるかどうかのチェックは一応するようにしてます。


――具体的にはどういった対応をしているのですか?


伊達:表情の修正を何度か加えたり、変顔を自撮りしてそれを資料写真にしたりなど、いろいろな角度からアプローチしています。ただ、「いじらないほうが面白かったな」と思うこともあるので、「あんまり考えすぎないほうが良いんじゃないかなあ」とも思います。


――罪状をしっかり口にしたり、オオカミの父親が赤ずきんを襲おうと計画したもののそれっきり帰ってこなかったりなど、笑ってしまうポイントが随所に散りばめられていました。ギャグはどのようにして考えているのですか?


伊達:大体お風呂の中で浮かんで一人で笑っています。とはいえ、ギャグは多すぎると読みにくさが生まれてしまうため、一度読んでみて違和感があったら直すようにはしています。


――最後に今後の活動目標など教えてください。


伊達:今はのんびり気味ですが、週1くらいのペースで何かしらの漫画を描いていければいいなと思います。自分の漫画でなんとなくでもクスッと笑ってもらえたら嬉しいです。


(取材・文=望月悠木)


    オススメゲーム

    ニュース設定