マンU、MFマウント獲得へ最初のオファー提示も…約70億円はチェルシーが拒否

　マンチェスター・Uが、チェルシーに所属するイングランド代表MFメイソン・マウント獲得に向けて本格的に動き出したようだ。14日、イギリスメディア『スカイスポーツ』やイギリス紙『イブニング・スタンダード』など複数メディアが伝えている。

　現在24歳のマウントは6歳でチェルシーのU−9チームに加入した下部組織出身選手で、フィテッセやダービー・カウンティへのレンタル移籍を経て、2019年8月にトップチームデビューを果たした。以降中心選手として活躍し、ここまで公式戦通算195試合出場で33ゴール37アシストを記録している。しかし、現行契約が2024年6月30日までとなっていることから、来夏のフリー移籍を避けるために今夏の移籍が噂されており、去就には注目が集まっている。

　多くのクラブから関心が寄せられているものの、マウントはすでにマンチェスター・Uと個人合意に達していることも報じられていたが、今回の報道によると、マンチェスター・Uは本格的に同選手獲得に動き出した模様で、最初のオファーとして4000万ポンド（約71億円）を提示したという。

　しかし、契約期間が残り1年となっている状況ながら、マウントの評価額を7000万（約125億円）と設定しているチェルシーはこのオファーを即座に拒否したことが伝えられている。それでも、マンチェスター・Uはすぐに増額したオファーを再提示すると見られており、今後も交渉は続いていくことになりそうだ。

　なお、マウントとしては今年2月に大幅な昇給を伴う1年の延長オファーを含むいくつかの契約延長オファーを拒否しており、それ以降契約延長交渉の進展はないことから、今夏の移籍を望んでいる模様。一方のチェルシーとしては、来夏のフリー移籍は避けたいものの、下部組織出身選手で人気のある同選手を安価で手放すことに難色を示していることも明らかになっている。

　それでも、マンチェスター・Uとしては来夏フリーとなるマウントに過剰な移籍金を支払う考えはないことから、チェルシーの評価額には届かない金額で合意に達することが予想されているが、果たして両クラブの交渉はどのような結末を迎えるのだろうか。