ポルトガル代表ネヴェス、アル・ヒラル移籍が決定…3年契約で移籍金は約86億円

　アル・ヒラルは23日、ウルヴァーハンプトンからポルトガル代表MFルベン・ネヴェスを獲得したことを発表した。

　双方の発表によれば、契約は2026年夏までの3年契約。イギリスメディア『BBC』は、移籍金はウルブスにとっての史上最高額である4700万ポンド（約86億円）と報じている。

　1997年3月13日生まれのネヴェスは現在26歳。2014年にポルトでプロデビューを果たすと、若手ながら92試合に出場し、主将も務めた。2017年に当時チャンピオンシップに所属していたウルヴァーハンプトンに移籍。通算253試合に出場し、30ゴールを記録した。ウルブスでも主将を務め、クラブのプレミアリーグ昇格、FAカップ準優勝など、躍進を支えた。ポルトガル代表の主力としても活躍し、FIFAワールドカップカタール2022にも出場している。

　クラブとの契約を1年残し、本人に契約延長の意思がないことから去就が注目されていた。バルセロナからの関心も報じられていたが、サウジアラビアの“強豪”アル・ヒラルへの移籍が迫っていると伝えられていた。

　移籍に際し、クラブ公式HPでは同選手が感謝を伝える動画を公開。スタジアムに置かれた椅子に座った主将は、カメラの前で「信じられないような旅だった」と6年間の思い出を振り返り、次のように続けた。

「すべての人に心から感謝している。ひとつ一つの瞬間が忘れられない。クラブの一員だった選手たち、君たちは生涯の友だ。一緒に働いたこと、クラブのために戦ったこと、達成したこと、一緒に過ごしたすべての瞬間が信じられないほどだった。最後のシーズンをキャプテンとして過ごせたことは、とても誇りに思う」

「ファンの皆さんへ。感謝してもしきれない。僕に接してくれたこと、そして僕の家族を自分の家族のように迎え入れてくれたことに感謝してもしきれません。これからは生涯の大ファンとして君たちの仲間になる」


「ここは本当に我が家のように感じるし、僕はあなたのことを決して、決して忘れない。6年間は長い。長い時間だ。僕の子供たちはウルヴァーハンプトンで育ち、ここでとても幸せだった。僕と愛する妻は、家族としてここで過ごした時間を決して忘れないだろうし、この大きなつながりを持ち続けられることを願っている。僕は選手として去るが、常に“ウルブス”（サポーターの愛称）であり続ける。何があっても」

「今までありがとう。いつかサウスバンク（本拠地スタンドの愛称）で会おう」