“英雄の息子”やプレミア屈指のドリブラー…今夏フリーで獲得可能な注目選手たちを紹介

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2023年06月26日 22:17  サッカーキング

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今夏に所属クラブとの現行契約が満了を迎える選手たち [写真]=Getty Images、Icon Sport via Getty Images
 2022−23シーズンが終了したヨーロッパの各国リーグでは、夏のマーケットが本格的に動き始めた。

 サッカーの移籍において、契約満了を迎えた選手は“フリーエージェント”となり、自由に新天地を選ぶことができる。獲得するクラブからすると、高額な契約金こそ発生するが、気の遠くなるような巨額の移籍金を支払わずに済むため、コスパの良い補強となることがメリットだ。

 今オフもそんな“フリーエージェント”の選手がたくさんいる。例えば、ベルギー代表MFユーリ・ティーレマンスは2部降格の憂き目に遭ったイングランドのレスターとの契約満了に伴い、アストン・ヴィラへのフリートランスファーが決まっている。マンチェスター・Cのキャプテンを務めたドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンは、プレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグ(CL)の“トレブル”を置き土産にバルセロナへと旅立った。

 スポーツ情報サイト『The Analyst』は今オフにフリーで獲得できる“お得”な実力者を紹介。今夏フリーエージェントになる注目の選手をまとめているので見てみよう。

■マルクス・テュラム
(ボルシアMG/フランス代表)

 まずは、フランス代表FWマルクス・テュラムだろう。フランスの英雄であるDFリリアン・テュラムを父に持つアタッカーは、昨年行われたFIFAワールドカップカタール2022決勝のアルゼンチン代表戦に途中出場すると、81分にFWキリアン・エンバペの同点ゴールをアシストする大仕事をやってのけた。

 ボルシアMGでは2019−20シーズンからプレーしており、2022−23シーズンのブンデスリーガでは得点ランキング6位の13ゴールを叩き出した。さらにリーグ最高のゴール期待値(16.6)をマークしており、常にチャンスに絡むことができるストライカーだ。ボルシアMGとの契約は今オフに満了を迎えるため、フリーでの移籍が可能に。インテルがミランとの“ミラノ・ダービー争奪戦”を制して獲得に漕ぎつけたと報じられているが、果たしてどうなるだろうか。

■アドリアン・ラビオ
(ユヴェントス/フランス代表)

 こちらも昨年のワールドカップ決勝でピッチに立った選手だ。中盤を支配するユヴェントスのMFアドリアン・ラビオは、2022−23シーズンのセリエAで8ゴール4アシストを記録し、得点に関与する能力の高さも見せつけた。それでいながら、ピッチ中央でのボール奪取回数でもセリエAでトップ15に名を連ねたという。

 今夏マンチェスター・Uなどへの移籍が噂されるラビオは、フランスのパリ・サンジェルマン(PSG)でプロキャリアをスタートさせたあと、2019年夏にユヴェントスへ完全移籍。その時もフリートランスファーだった。

■ウィルフレッド・ザハ
(クリスタル・パレス/コートジボワール代表)

 プレミアリーグ屈指のウィンガーも今オフに契約が満了する。2022−23シーズンのウィルフレッド・ザハはプレミアリーグで7ゴール2アシストという成績に留まったが、それ以前の2シーズンは2桁ゴールをマークする活躍を見せた。一度はマンチェスター・Uに移籍したこともあるが、2014年夏にレンタル移籍で復帰して以降はクリスタル・パレス一筋でプレー。過去9シーズンでプレミアリーグ最多となるドリブル成功数とファイナルサードでのフリーキック獲得数を誇っている。

 中東からラブコールを送られているそうだが、夢舞台であるチャンピオンズリーグ(CL)出場クラブに移籍する可能性も報じられている。なお、12歳から所属するクリスタル・パレスとの契約延長も十分に考えられるだろう。

■ロベルト・フィルミーノ
(リヴァプール/ブラジル代表)

 31歳となったブラジル人のFWロベルト・フィルミーノは、2015−16シーズンからリヴァプールに所属。2018−19シーズンのCL制覇や翌2019−20シーズンのプレミアリーグ優勝に貢献した。2022−23シーズンもプレミアリーグ25試合の出場で11ゴールをマークしたが、同シーズン限りでの退団が既に発表されており、サウジアラビアのクラブへの移籍するとの噂が取り沙汰されている。

 リヴァプールでの過去8シーズンでは、ゴール直接関与数がリーグ9位、ファイナルサードでのボール奪取数がリーグ3位、流れの中でのチャンス演出数がリーグ3位とデータの上でも素晴らしい活躍を見せてきた。

■ダビド・デ・ヘア
(マンチェスター・U/元スペイン代表)

 2011−12シーズンからマンチェスター・Uに在籍しているGKダビド・デ・ヘアは、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現:アル・ナスル)と並んで、マンチェスター・Uのクラブ年間最優秀選手賞で歴代最多4度の受賞回数を誇っている。しかし、近年は少し批判を浴びており、ゴール阻止数も減っているそうだ。全盛期の2017−18シーズンには被ゴール期待値(失点しそうな期待値)より「13.7ゴール」も少ない失点数だったが、今季は被ゴール期待値よりも多くの失点を喫してしまった。

 マンチェスター・Uとの契約延長も噂されていたが、現時点で正式発表は届いていない。インテルに所属している元カメルーン代表GKアンドレ・オナナへの関心も報じられる中、契約延長への進展が見られないデ・ヘアは、このまま退団する可能性も低くはないのかもしれない。

■ジョナタン・バンバ
(リール/コートジボワール代表)

 今年コートジボワール代表デビューを飾ったウィンガーもフリーエージェントになる。フランス生まれのジョナタン・バンバはサンテティエンヌでキャリアをスタートさせ、2018−19シーズンからリールに所属してきた。

 2018年8月から数え、リーグ・アンで彼よりもチャンスを作り出しているのはエンバペ(PSG)、ブラジル代表FWネイマール(PSG)、アルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリア(かつてPSG所属)の3名だけ。今シーズンも6ゴール7アシストと結果を残しており、多くのクラブが彼の去就に注目している。

■アダマ・トラオレ
(ウルヴァーハンプトン/スペイン代表)

 プロレスラーのような腕っぷしとスプリンターのようなスピードを兼ね備えたプレミアリーグ随一のドリブラーも契約が満了する。今季のアダマ・トラオレはウルヴスで先発が12試合に留まったが、2018年8月から数えてプレミアリーグで最多のドリブル成功数を誇る。しかも、これを1試合平均45分の出場時間で達成しているのだから“稀代のドリブラー”と呼んでも過言ではないはずだ。

■その他

 アーセナルに所属しているイギリス人MFエインズリー・メイトランド・ナイルズもフリーエージェントになる選手の1人。2022−23シーズン、イングランド代表5キャップを持つ万能型MFは、レンタル移籍先のサウサンプトンでプレミアリーグ22試合に出場していた。また、かつてアーセナルでプレーした選手でもある元イングランド代表MFアレックス・オックスレイド・チェンバレンも今オフにリヴァプールを退団してフリーとなる。

 また、イングランド代表で32試合出場6ゴールの実績を持つジェシー・リンガードは、2022−23シーズンにノッティンガム・フォレストで出場機会が限られていた。契約満了に伴い、今オフに新天地を探すこととなるだろう。

 ここまで紹介した選手たち以外にも、多くの選手が今オフにフリーエージェントとなっている。果たして、彼らの移籍先はどこになるのだろうか。今後の移籍市場から目が離せない。

(記事/Footmedia)

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  • デ・ヘアはいいです…アイツ神モードとお笑い芸人ズッコケモードの差が酷いもん
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