アーセナルが今夏最初の補強！　チェルシーからドイツ代表FWハフェルツを獲得

　アーセナルは28日、チェルシーからドイツ代表FWカイ・ハフェルツが完全移籍で加入することを発表した。

　2023−24シーズンのさらなる飛躍を期すアーセナルの前線に、新たな戦力が加わることとなった。今月に入りハフェルツの獲得に乗り出していることが明らかになったアーセナルだが、その後の交渉は急速に進展。短期間で今夏最初の補強へと漕ぎ着けた。

　契約期間についてアーセナルは「長期」とのみ発表。背番号はレヴァークーゼンやチェルシー在籍時と同じ「29」に決定している。なお、イギリスメディア『BBC』によると、移籍金は6500万ポンド（約119億円）となり、5年契約を締結したようだ。

　現在24歳のハフェルツは、母国のレヴァークーゼンの下部組織で育ち、2016年夏にトップチームに昇格。その後の4シーズンで公式戦150試合出場46ゴール31アシストという成績を残すと、2020年夏にチェルシーに完全移籍で加入した。前線のポジションを幅広く務め、在籍した3シーズンで公式戦139試合に出場し、32ゴール15アシストをマーク。同クラブでは、チャンピオンズリーグ（CL）、UEFAスーパーカップ、FIFAクラブワールドカップ制覇を1度ずつ経験している。2020−21シーズンのCL決勝では、チームにビッグイヤーをもたらす値千金のゴールを決めた。

　なお、ドイツ代表には2018年9月にデビュー。ここまで国際Aマッチ通算37試合に出場し、13ゴール13アシストをマークしている。

　ハフェルツの加入決定に際し、アーセナルのエドゥSD（スポーツ・ディレクター）はクラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。

「私たちはカイをクラブに迎えられることを嬉しく思っているし、この契約を完了させるために全員が素晴らしい努力をしてくれた。カイが私たちのスカッドに加わることは、優れた攻撃の質と多様性をもたらしてくれるもので楽しみだ。経験豊富な24歳と契約することはアーセナルに所属する才能のある若い中心選手たちを強化する上で新たな重要なステップになった。カイと一緒に仕事をすることを楽しみにしている」

　また、チームを率いるミケル・アルテタ監督も、次のように喜びを語った。

「カイはトップクオリティーの選手だ。多才な才能があり、知的な選手だ。彼は我々の中盤に多大な力と多様性をもたらしてくれるだろう。私たちはカイと彼の家族を歓迎している。まもなく始まるプレシーズンから彼と一緒に仕事ができることを楽しみにしている」

　そして、アーセナル加入が決定したハフェルツも次のようにコメントを発表している。

「この素晴らしいクラブに加入し、アーセナルファミリーの一員になれることは僕にとってとても楽しみだ。このクラブにはとても大きな歴史があるし、たくさんのことを達成するのを願っている。アーセナルのチームはメンタリティが非常に高いということが感じられる。最近アーセナルと対戦するのが非常に難しかった理由がそれだ」

「目標はトロフィーを獲得することであり、サポーターとクラブ全員のために全力を尽くすつもりだ。プレシーズンの時にすべての選手とスタッフと会えることを今から楽しみにしている」