楽天が夏のトレンド予測を発表 - キーワードは国内旅行、推し活、イベント

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2023年07月06日 06:01  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
楽天グループが、購買データや各種調査、アンケートなどの結果から「2023年夏のトレンド予測」を発表。



消費の回復傾向が見られる「Return to Nomal 消費」や物価高による節約意識が反映された「物価高対抗消費」、旅行やレジャーにおいては平日などに旅行時期をずらず「分散型旅行」や、離島や高級宿など非日常を味わう「リトリート旅」がトレンドになると予測した。


○4人に1人が今夏の予算を増額! 旅行や帰省も復調


楽天ユーザー1万人に実施したアンケート調査では、今夏の過ごし方として「国内旅行」が20.9%となっており、5人に1人が国内観光などを計画していると回答。



「帰省」(12.7%)、「アウトドア(キャンプ、BBQなど)」(6.3%)となっており、コロナ禍で控えていた人も今夏こそはとアクティブな予定を計画していることがうかがえる。



一方で「動画配信サービスを観る」(7.8%)、「読書」(6.7%)も比較的上位となっており、インドアで夏を楽しみたいユーザーも一定数いることがわかる。



この夏は昨年よりも予算をかけて過ごすと回答した人は25.1%と4人に1人は予算を増やすと回答しており、「宿泊先(ホテル・宿など)」(14.5%)、「書籍」(8.9%)、「アウトドアグッズ(キャンプ、BBQなど)」(8.3%)などにその予算を使う傾向が今夏ならではの特徴として挙げられた。


○お出かけアイテムや物価高対抗アイテムに注目



次に物販では、「楽天市場」の購買データをはじめ、社会情勢や気象データ、SNSトレンドなどのライブ要素も分析・加味して今夏の消費トレンドを予測した。


その分析では、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことによる外出や旅行関連商品の需要や、コロナ禍によって制限されていた夏らしいイベントに向けた商品の需要が拡大するだろうと指摘。



これらの需要拡大を「Return to Nomal消費」とした。2022年3〜5月と2023年3〜5月の流通楽を比較すると、「折り畳み傘(コンパクト)」が約1.7倍、「レディース帽子」は約1.3倍となっており、外出関連アイテムの復調がうかがえるとした。



また、「スーツケース」においては約2.2倍、「ネックピロー」が約1.6倍となっており、旅行への準備を進めているユーザーも多いことがわかる。


さらに、イベント関連アイテムでは「浴衣」(約1.8倍)、「水着」(約1.4倍)など、夏ならではの商品需要が高まっていた。

特に伸び率が大きいものとして「痛バッグ」が約6.7倍が挙げられている。「痛バッグ」とは、透明で大きなポケットがついていおり、缶バッチやファングッズなどを見える状態で飾ることができるバッグのことで、今夏はライブなどの公演も復活していることもあって推し活グッズが好調とのことだった。


レジャー・イベント関連の需要が復調している一方で、昨今の物価高を受けた需要の伸びも紹介された。



「炭酸水」48本や「レトルトカレー詰め合わせ」など、"まとめ買い"のキーワードを含む商品の流通額は約1.5倍に伸びており、保存性が高い商品を少しでもまとめて安く買い置きしておきたいと考えている人が増えていることがわかる。



また、「冷感敷パッド」や「クールタオル」などの”冷感”を含む商品の流通額は約1.4倍となっており、エアコン代などの光熱費を冷感アイテムで抑えたいユーザーの意図が読み取れる。これらの動向を「物価高対抗消費」とし、今夏も継続して需要が拡大するとした。


○今夏の旅行はオフピーク日程が好調、非日常感もトレンドに



続けて、「楽天トラベル」の予約データなどを基に今夏の旅行動向について分析された。


2023年夏の旅行はコロナ禍前を大きく上回るペースで予約などが進められており、2023年6月6日時点で2019年の約1.3倍となっていると言う。



宿泊構成もグループやファミリー予約が伸びており、以前よりも速いペースで予約が伸びていたという。



ただ予約傾向の特徴として、連休よりも。連休以外の予約伸び率が大きくなっている。2023年7〜8月の連休以外の予約は1.31倍(連休予約は1.2倍)で、土曜宿泊に加え、金曜や日曜宿泊も増加傾向となっていた。これはコロナ禍を受け、人の混雑を避けて活動する傾向が強くなったことも影響していると考えられるそうだ。


人気の予約地は北海道が1位となっており、続いて東京都、沖縄県、大阪府、福岡県と、リゾート地と都会に人気が集まっていることがわかる。



ただし、エリア別に伸長率を検討してみると、2019年都市隠して全国13エリアのうち7割が全体伸長率を上回っており、人気エリア以外を旅行先にしているケースも増えているという。このように、今夏は旅行日程や行き先が分散する「分散型旅行」の傾向が強くなっていると分析された。



また、旅行の内容もいわゆる観光ではなく、普段とは異なる環境でリラックスすることを目的とした「リトリート旅」もトレンドとなっているという。離島への旅行は2019年比で約1.6倍、高級宿も約1.6倍と非日常感のあるセレクトが伸びている。ヴィラスタイルの予約は約2倍と大きく伸びており、別荘感覚で過ごす旅も人気が高まっていた。


発表会では、上位5つの人気エリア以外でもリトリート旅にぴったりなエリアを3つセレクト。



壮大な琵琶湖の羨望やお菓子づくりなどが見学できる「ラ コリーナ近江八幡」などのアクティビティが楽しめる滋賀県や、約1万灯のランタンを楽しむ祭りが4年ぶりに開催され、伸和の舞台となった場所もある宮崎県、奥会津の秘境を往く鉄道旅やおいしいフルーツも魅力の福島県が紹介された。



宮崎新之 宮崎 新之(みやざき よしゆき) 大学卒業後に勤めていた某職から転職し、編集プロダクションへ。ライブや演劇などを中心としたフリーのチケット情報誌の編集者となる。その後、編集プロダクションを辞めて大手出版社の隔週情報誌編集部に所属、映画ページを担当。2010年よりフリーランスに。映画をメインにエンタメ系の編集ライターとして、インタビューや作品レビューなどで活動中。 著者webサイト ◆これまでの仕事歴 LAWSONTICKET with Loppi(ローソンチケット) / TOKYO★1週間、KANSAI★1週間(講談社) / ケーブルテレビマガジン(JCN) / web★1週間(講談社) / マイナビニュース(マイナビ) / SPA!(扶桑社) / TVぴあ(ウィルメディア) など この著者の記事一覧はこちら(宮崎新之)
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