65歳以上での部屋探し、年齢を理由に「入居拒否を経験した」割合は?

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2023年07月06日 10:21  マイナビニュース

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R65は、「65歳以上が賃貸住宅を借りにくい問題(以下、「高齢者の住宅難民問題」)に関する実態調査」の結果を7月3日に発表した。同調査は6月20日〜6月22日の期間、全国の65歳を超えて賃貸住宅の部屋探し経験がある人を対象にインターネットで実施されたもの。


はじめに、65歳を超えて賃貸住宅の部屋探しの経験はあるか尋ねたところ、「ある」と答えた人は35.7%となった。


賃貸住宅への住み替え理由としては、「家賃の低い物件に住み替えるため」(36.6%)が最も多く、2位、3位には「適切な広さの間取りに住み替えるため」(32.2%)、「子どもの近所に住み替えるため」(10.8%)があげられた。また、「オーナーや不動産会社から立ち退きを促されたため」と回答した人の割合は7.6%だった。


年齢を理由に賃貸住宅への入居を断られた経験のある人の割合は26.8%となり、そのうち、「5回以上断られた経験のある人」は11.9%もいた。また、関東(1都6県)では全体の1.2倍多く、32.2%の高齢者が年齢を理由とした入居拒否を経験している結果となった。



一昨年6月の調査と比較すると、全体の「年齢を理由に賃貸住宅への入居を断られた経験のある人」は3.4%増加しており、「5回以上断られた経験のある人」は1.5%減少している。


また、収入別の「年齢を理由に賃貸住宅への入居を断られた経験のある人」は、「年収200万円未満」の人が27.7%、「年収200万円以上」の人が26.4%となり、収入による差がほとんどないことが明らかに。

賃貸住宅の物件探しから入居するまでに不満を感じた点を聞くと、「そもそも候補となる物件情報が少なかった」(20.2%)が最も多く、次いで「通常よりも経済的負担(初期費用など)が大きかった」(10.2%)、「条件に合わない物件を紹介された」(7.0%)と続いた。一方で、59.2%の人は「特になかった」と回答した。


賃貸住宅に入居してから不安に感じている点は、「住宅設備の老朽化による災害」(21.8%)が最も多く、2位が「孤独死の恐れ」(14.0%)、3位が「物件の建て壊しによる立ち退き」(11.2%)という回答に。また、53.0%の人は「特にない」と答えた。


現在住んでいる賃貸住宅は建築されてから何年経過しているか尋ねると、過半数となる52.4%が「築30年以上」の賃貸住宅に住んでいることがわかった。また、「築40年以上」の賃貸住宅に住んでいる人が26.8%、「築50年以上」という人が11.2%いるという結果に。



また、関東では「築30年以上から築40年未満」が全体よりも4.7%多く30.3%、「築50年以上」が3.5%多い14.7%となり、「築30年以上」の賃貸住宅に住んでいる人は57.8%いることがわかった。


一方で、現在の住まいに今後どの程度の期間、住み続けたいと考えているかについては、「わからない」が35.2%だったものの、「終の住処にしたい」が最も多く19.6%。また18.4%が「5年以上20年未満」と回答した。



部屋探しに関して、どんなときが1番苦労したかエピソードを聞くと、「65歳を超え、障害者でもあることを正直に伝えると、息子が契約すると言っても物件を見せてももらえず、断られた」、「探していた当時は働いていたが、それでも年齢だけで部屋を紹介してもらえなかった。銀行の残高証明を出すと言っても、貸してくれなかったことがつらかった」、「親、親戚などが死亡したため、保証人を見つけるのに苦労した」といった声が寄せられた。(佐川あや)

このニュースに関するつぶやき

  • 独居死については予め割増しの家賃を徴収するとか保険加入などの手配が可能としても、その前段階で認知症になって家賃滞納とかになると居住権は強いので色々と厄介なのだろうと思う。
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