◆ パ相手に無敗だった20歳を攻略
楽天は6日、本拠地でのオリックス戦に3−0勝利。ここまで2戦2敗、計12イニングで1点も取ることができていなかったオリックス先発・山下舜平大を攻略し、2カード連続のカード勝ち越しを決めた。
この日も序盤の2イニングは無得点で終わったものの、3回に一死二塁から2番・小深田大翔の中前適時打で先制。4回にはマイケル・フランコの安打をきっかけに二死満塁のチャンスを作ると、1番・村林一輝が2点適時打を左前へ弾き返して3−0とリードを拡げた。
投げては先発の岸孝之が8回途中6安打無失点の力投を見せて今季3勝目。成長著しい20歳の大型右腕に3度目の対戦でようやく黒星をつけた。
難敵・山下舜平大を攻略した楽天打線について、6日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の笘篠賢治氏は「苦手だった山下に対して、打者全員が速いストレートを下から振り上げるのではなく、上から叩きつけるようなイメージでコンパクトにスイング出来ていた。大振りをしないで、繋ぐ意識のバッティングが山下攻略に繋がりましたね」とチーム全体での繋ぐ意識を高評価。
続けて「この試合の山下は、フォークボールが全然決まっていなかった。オリックスバッテリーがストレートとカーブだけで配球を組み立てていたので、ストレートを狙いやすかったところもあったと思いますね」と分析した。
難敵・山下を攻略し2カード連続での勝ち越しを決めた楽天は、4位・日本ハムに2ゲーム差と接近。オールスターゲームまでの残りの3カードを良い形で締めくくることが出来るのか、注目したいところだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』
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