PSG、バイエルンからDFリュカ・エルナンデスを獲得！　今夏5人目の新戦力に

　パリ・サンジェルマン（PSG）は9日、バイエルンからフランス代表DFリュカ・エルナンデスが完全移籍で加入することを発表した。

　クラブの発表によると、契約期間は2028年夏までの5年間で、背番号はバイエルン在籍時と同様に「21」に決定。移籍金は公式に明かされていないものの、ドイツメディア『スカイスポーツ』によると、4500万ユーロ（約70億円）ほどだという。この金額にボーナスは含まれておらず、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、総額は5000万ユーロ（約78億円）ほどのようだ。なお、リュカ・エルナンデスはフランスのマルセイユ出身ながら、幼少期にスペインへと移住してキャリアを積んでいたため、自身初のリーグ・アン挑戦となる。

　リュカ・エルナンデスは1996年2月14日生まれの現在27歳。アトレティコ・マドリードのカンテラ（育成組織）出身で、18歳だった2014年12月3日にコパ・デル・レイ4回戦ファーストレグのルスピタレート戦でトップチームデビューを飾った。アトレティコ・マドリードではセンターバック（CB）と左サイドバック（SB）を主戦場に出場機会を増やしていき、公式戦通算で110試合に出場。2019年夏にはバイエルンに完全移籍で加入を果たした。ドイツの地では在籍した4シーズンで公式戦通算107試合のピッチに立ち、2ゴール8アシストを記録。すべてのシーズンでブンデスリーガ制覇を果たし、2019−20シーズンにはチャンピオンズリーグ（CL）でも優勝を経験するなど、合計10タイトルを獲得した。

　また、2018年3月にデビューを飾ったフランス代表では、ここまで国際Aマッチ通算33試合に出場。FIFAワールドカップロシア2018では、全7試合中6試合にフル出場し、チームの20年ぶり2度目の優勝に大きく貢献した。

　PSG加入が決定したリュカ・エルナンデスは、クラブ公式HPを通してコメントを発表。「PSGに加入できてワクワクしている。このクラブの一員となる日をずっと心待ちにしており、今日遂に実現した。僕にとって特別な日になったよ。ここに来ることができてとても嬉しい」と“フランス王者”への移籍を喜んだ。

　2022−23シーズン、PSGはリーグ・アン2連覇を達成。今夏にはクリストフ・ガルティエ監督の退任、さらにはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシや元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスなど、主力として連覇を支えた人々がクラブを離れ、大幅な刷新を実施している。ルイス・エンリケ監督の招へいを筆頭に、2022−23シーズン限りでインテルを退団していたスロバキア代表DFミラン・シュクリニアル、レアル・マドリードを退団していたスペイン代表MFマルコ・アセンシオ、スポルティングからウルグアイ代表MFマヌエル・ウガルテ、マジョルカから韓国代表MFイ・ガンインの獲得を発表。昨夏にスタッド・ランスよりレンタル移籍で加入したフランス人FWウーゴ・エキティケの買い取りも決まっているものの、“新戦力”としてはリュカ・エルナンデスが今夏5人目の補強となる。

　また、クラブは今夏に2年連続となる日本ツアー『Paris Saint-Germain JAPAN TOUR 2023』を開催する。7月25日に『ヤンマースタジアム長居』でアル・ナスルと、28日に同じく『ヤンマースタジアム長居』でセレッソ大阪と、8月1日に『国立競技場』でインテルと対戦する。


【動画】PSGがリュカ獲得を正式発表！
🔴 #WelcomeHernández 🔵 pic.twitter.com/o7g9Gxei3C— Paris Saint-Germain (@PSG_inside) July 9, 2023