バルセロナ所属のフランス代表FWウスマン・デンベレに、他クラブ移籍の意思はないようだ。9日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
現在25歳のデンベレは、昨年6月30日付でバルセロナとの契約が満了を迎えたものの、長期に渡る交渉の末に同クラブへの残留を決断。7月に2024年6月30日までの2年契約を新たに締結した。迎えた昨シーズンは、右ウイング(WG)を主戦場に公式戦通算35試合に出場し8ゴール9アシストをマーク。巧みなドリブルや高精度のキックを武器に攻撃面で大きな存在感を放ち、チームのラ・リーガ制覇にも大きく貢献した。
そんなデンベレに対しては、“母国の名門”パリ・サンジェルマン(PSG)からの関心が報じられている。同クラブを巡っては、現行契約が来年夏で満了となるフランス代表FWキリアン・エンバペに、今夏の退団の可能性が浮上。契約延長交渉が合意に達しなかった場合、PSGは来夏のフリー放出を防ぐべく今夏の移籍市場での売却に踏み切るとも噂されている。
PSGはエンバペの退団に備え、同選手の後釜としてデンベレをリストアップしている模様。一部では、5000万ユーロ(約78億円)に設定された契約解除条項の発動を検討しているとも報じられている。しかし、この度『マルカ』が報じたところによれば、現時点でPSG側からバルセロナ側への連絡や接触は確認されていないとのこと。また、デンベレ本人もバルセロナで快適な生活を送っており、引き続きシャビ・エルナンデス監督率いるチームでプレーしたいと考えているようだ。今後PSGが新たな動きを見せる可能性は否定できないものの、デンベレが今夏にバルセロナを離れる可能性は極めて低いと見られている。
なお、現在デンベレはバルセロナとの契約延長に向けた交渉に臨んでいる模様。すでに2027年6月30日までの新契約の締結で大筋合意に達しているとも報じられている。