ペットのワラビー、米オクラホマの田舎でピョンピョン逃亡<動画あり>

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2023年07月10日 13:51  Techinsight Japan

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ペットのワラビー“ルー”の飼い主ギルさんは、失踪から数日が過ぎてとても心配している様子。ブランチャード市では適切な書類があればワラビーを合法的にペットとして飼うことができる(画像は『KOKH-TV 2023年7月7日付「Roo
米オクラホマ州の片田舎ブランチャード市で、現地時間5日から珍しい捜索活動が繰り広げられた。捜していたのはカンガルーの仲間、ワラビーだ。ペットとして飼われている“ルー(Roo、オス1歳)”が、飼い主の不在時に行方不明になってしまったという。捜索の様子、そして結末を同州のテレビ局『KOKH-TV』『KFOR-TV』などが報じた。

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「なんてこった、困ったことになったぞ」と、飼い主のギル・ギルブレスさん(Gil Gilbreath)は、ルーが逃げたと知らされた時の心境を語った。

ギルさんはルーを裏庭の柵の中で飼育していた。そこはふれあい動物園として、自身が通う教会の人たちに開放することもあるという。現地時間5日の朝、ギルさんはルーが柵の中にいることを見届けて仕事に出かけたが、昼頃に「ルーを目撃した」という知らせを受け、頭を抱えてしまった。

米オクラホマ州の州都オクラホマシティから南に50キロ、車で1時間ほどのところにあるブランチャード市は、町の中心地以外は広大な牧草地がどこまでも続くのどかな田舎だ。近隣の住民、といってもギルさんの家から1キロほど離れた場所に住んでいる人が、自分の庭で飛び回っているルーを見かけたことで逃亡が発覚したという。その後もルーはブランチャード市内で目撃されたが、逃げるのが上手なルーを捕獲するのは容易ではなかった。

寄せられた目撃情報などから、州道76号線沿いの町はずれの鬱蒼とした森にルーは逃げ込んだとギルさんは考えていた。約4フィート(約122センチ)の大きさのルーは、灌木の茂みに隠れるのが好きなのだそうだ。

ブランチャード警察はドローンを使って捜索を続けた。また「ブランチャード動物管理局(Blanchard Animal Control)」のリーズル・ウェルさん(Liesl Welu)も現場に駆けつけたが、「ルーを開けた場所におびき出して、みんなで彼を囲むことができたら、網を投げることができるのですが」と述べ、見つけ出さないことには打つ手がない状況だった。

それにしても、どのようにしてルーは逃げ出したのだろうか。柵をジャンプした可能性もあるが、おそらくは飼い犬が柵のゲートのところで遊んでいる時に留め金が外れてしまい、「そこから出ていっただろう」とギルさんは考えている。

ブランチャード市職員のダイアナ・ダニエルズさん(Diana Daniels)によると、ワラビーはカンガルーに似ているが小型で、攻撃性はほとんどないが、追い詰められるとキックすることもあるという。ギルさんも、ルーは内気だが「少し気難しいところがある」と語った。さらに、まだルーを飼い慣らす途中だったため「見つけても捕まえるのは難しいと思う」と話していた。

「捕まえるのは難しいけど、きっと捕まえられる」と、ギルさんは強い信念をもって有力な目撃情報を募った。1匹で人里離れた場所にいると、州内をうろつく野生のコヨーテの群れに襲われる可能性もあり、一刻も早い発見と捕獲を目指した。


しかし現地時間8日午後3時ごろ、「ブランチャード市動物保護里親センター(City of Blanchard Animal Welfare and Adoption Center)」から残念な発表があった。

「行方不明だったワラビーのルーは、不運にも車にはねられて死亡しました。飼い主に哀悼の意を表します。」

懸命な捜索活動にもかかわらず、ルーはギルさんの家から3キロも離れていない、町はずれの小川「ウォルナット・クリーク(Walnut Creek)」に架かる橋のところで車にはねられてしまった。逃走から3日で幼いワラビーは天へ召されてしまい、変わり果てた姿でギルさんのもとに帰っていった。

柵を飛び出してからの数日間、ルーが怖い思いや心細い思いをすることなく、自由に飛び回る解放感を楽しんでいたことを願う。



画像は『KOKH-TV 2023年7月7日付「Roo, the pet wallaby, missing since Wednesday morning in Blanchard」』『KFOR-TV 2023年7月6日付Facebook「It’s 8 o’clock, do you know where your joeys are?」』『City of Blanchard Animal Welfare and Adoption Center 2023年7月8日付Facebook「The owner sent these to me, my heart has been heavy today and I never even met Roo but I know he was loved by his owner.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)

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