前回からの続き。
義父は義母とともに、タクシーでわが家に帰ってきました。退院したものの、驚くほど弱っている様子の義父。入院用のキャリーケースすら自分で持ち上げることができない状態でした。きっと手術と入院生活がかなり身体に負担をかけたのでしょう。義父の病気は本当によくなるのでしょうか。入院前と比べると、随分と弱ってしまった印象です。私は不安で不安でたまりませんでした。
それからしばらく、家族で交代して通院に付き添っていましたが、義父は体調がよくなるどころか、どんどん弱っていきます。最近では寝ていることが多くなり、また入院してしまうのではないかと心配です。
こちらの心配をよそに、義父は「病に打ち勝つ!」と意気込んでいる様子。「生きたい」と話す義父、私たちは全力で応援しようと思っていました。
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正直、とてもショックでした。確かに義実家は先祖代々の墓がなく、誰かが他界すればお墓は必要となります。でもこのタイミングでお墓を買う必要はあるの……? 義父本人は治療にやる気を出しているからこそ、本当に今なのかと考えてしまいます。夫婦のことは外の人間にはわからないと言いますが、きっと私たちにはわからない何かがあるのかもしれません。
【第4話】へ続く。
脚本・ちーめい 作画・チル 編集・横内みか