ナポリ、板倉滉の獲得に前進か…ボルシアMGの要求額とは隔たりも交渉は「進んだ段階」に？

　ナポリが、ボルシアMG所属の日本代表DF板倉滉の獲得に近づいているようだ。10日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。

　昨シーズンのセリエAで序盤から首位を独走し、5試合を残して33年ぶり3度目となるスクデット獲得を成し遂げたナポリ。元アルゼンチン代表の故ディエゴ・マラドーナ氏在籍時以来の歓喜に沸いた同クラブだが、センターバック（CB）の主軸を務めた韓国代表DFキム・ミンジェのバイエルン移籍が決定的に。“セリエA王者”はこうした状況を鑑み、同選手の後釜探しに着手している。

　関心が報じられているのが、日本代表でも最終ラインの主軸として活躍している板倉。昨年夏にボルシアMGに完全移籍加入した26歳は、ひざの負傷による長期離脱がありながらも、公式戦通算25試合に出場し、センターバック（CB）の主力として活躍。最終ラインで安定感あるプレーを披露し、クラブの年間最優秀選手の候補4名にも選出された。ナポリは、板倉の対人戦の強さやビルドアップでの貢献が見込める点を高く評価し、今夏の獲得候補として以前から動向を注視していたようだ。

　今回の報道によると、ナポリは板倉の獲得にけて1200万ユーロ（約19億円）のオファーを提示した模様。ボルシアMGの要求額である1500万ユーロ（約23億円）とは300万ユーロ（約4億円）の差があるものの、クラブ間での交渉はすでに「進んだ段階」にあるという。なお、板倉本人はチャンピオンズリーグ（CL）でのプレーを希望しており、ナポリ移籍を前向きに検討しているとのこと。交渉は合意に達していないものの、『ガゼッタ・デロ・スポルト』は諸々の状況や選手本人の意思を考慮した上で、「解決はそう遠くないだろう」と指摘している。

　ナポリは板倉のほかに、ウルヴァーハンプトン（ウルブス）所属のイングランド人DFマキシミリアン・キルマンや、レアル・ソシエダ所属のスペイン代表DFロビン・ル・ノルマンもリストアップしているという。しかし、より安価での獲得が見込めることから、板倉がリストの最上位に据えられているようだ。