再生可能エネルギーを生ごみから自作 - 中学生たちの体験実習をレポート

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2023年07月20日 13:01  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
2022年10月に締結した連携協定に基づき、ICTを活用した「探究的な学習」の機会創出と、地域の価値創造を目指して連携した取り組みを行っている、ドルトン東京学園とNTT東日本。



2023年6月からは、NTT東日本 東京武蔵野支店とビオストックの協力のもとで、同学園の中等部において、再生可能エネルギーに関する学習環境のコーディネートを行っている。


○京都大学の博士による特別授業



取り組みには、NTT東日本グループの「都市型資源循環モデル」に関心を示した、京都大学 農学研究科農業システム工学分野の助教 博士(農学)大土井克明氏も協力。



6月5日には、中等部の1年生を対象に、大土井氏による「メタン発酵技術」に関する特別講義が行われ、循環型資源や再生可能エネルギー、さらにその1つであるメタンガスについての基礎知識を学習した。



続く6月19日に行われた、2回目の授業では、同学園の向かいに立地する、NTT中央研修センタにある「NTTe-CityLabo」内に設置されている「超小型バイオガスプラント」を実際に見学。



メタン発酵の原料となる食品の残渣(ざんさ)が破砕機で粉々にされた後、調整槽、発酵槽を経て、メタンガスや液体肥料であるメタン発酵消化液が生成される設備と過程を観察し、メタン発酵に関する理解を深めた。

○中学生たちがメタンガスを作る実験に取り組む



7月3日に実施された、3回目となる今回は、当日の家庭科の調理実習等の残渣で廃棄された生ごみを原料にして、生徒たち自身で実際にメタン発酵を行う体験実習を行った。


まずはペットボトルに付け替えるストローキャップを、空気が漏れないように密閉する加工を行った。



ストローキャップに設けられた穴をグルーガンで塞いだ後、ストローの先にコネクターで短いチューブを取り付けて息を吹きかけて、穴が塞がっていることが確認できれば完成だ。

次に行ったのは、生ごみを水と混ぜてミキサーで粉砕し、メタン発酵の原料を作る作業。

スケールで慎重に計量し、生ごみ152.98グラム、水155.94グラムの割合で混ぜ合わせてミキサーで粉砕・攪拌したものを班ごとにペットボトルに40グラム程度詰める。


最後に事前に採取されたメタン菌を混ぜ合わせる。この状態のまま37℃で2ケ月ほど保管して発生したメタンガスを実際に燃焼させる実験を9月に行う予定だ。


神野恵美 フリーライター・編集者。ワーキングマザーとして10余年、世の中にあるさまざまな便利ガジェット・ツールを駆使して、生き延びる。趣味は料理に掃除、洗濯と野球、旅行、音楽や映画鑑賞などなど、周りが呆れるくらい趣味人間。"モノ"より"コト"優先で生きてる。 この著者の記事一覧はこちら(神野恵美)
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