JR東海、静岡地区の在来線で鉛蓄電池のリユースに向けた検証を実施

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2023年07月23日 18:21  マイナビニュース

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JR東海は、バッテリー再生事業を手がけるレントと協働し、踏切停電時の電源として使用する鉛蓄電池のリユースに向けた検証を静岡地区の在来線で実施すると発表した。


JR東海の在来線では、踏切停電時の電源として各踏切設備に鉛蓄電池を設置しており、耐用年数の過ぎたものは廃棄してきた。今回、レントが特許を保有する鉛蓄電池の再生技術「バッテリーリユースシステム」を活用し、現在は取替えにともない廃棄している鉛蓄電池の機能を再生してリユースすることをめざし、6月から検証を開始したという。



静岡地区の東海道本線、御殿場線、身延線の3線区で踏切3カ所ずつ、合計9カ所の踏切に再生鉛蓄電池を設置。実際の使用状況や、鉛蓄電池に設置環境が与える影響を検証する。これと並行して、レントの工場内で劣化を加速させる耐用試験を行い、再生した鉛蓄電池の耐久性を検証する。



両社によれば、鉛蓄電池の再生に伴うCO2排出量は、新規で製造する場合より90%以上少なく、再生費用も新規購入費用の半分程度で済むという。今回の検証で必要な性能や耐久性を確認できた場合、2024年度に再生鉛蓄電池の本格導入を判断する予定としている。(佐々木康弘)

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