オサスナが欧州の舞台へ! 過去の八百長事件でECL出場権はく奪も、CAS裁定により“逆転”

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2023年07月26日 11:04  サッカーキング

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オサスナ、17年ぶりに欧州コンペティション出場が決定 [写真]=Getty Images
 オサスナは25日、2023−24シーズンのヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)出場が正式に決定したことを発表した。

 2022−23シーズンのラ・リーガにて、オサスナはECL出場圏内の7位でシーズンを終えており、UEFAカップ(現:ヨーロッパリーグ)で準決勝に進出した2006−07シーズン以来、17シーズンぶりのヨーロッパコンペティション参加が決定。しかし、シーズン終了後、過去の八百長事件により、UEFA(欧州サッカー連盟)より出場権のはく奪が言い渡されていた。

 過去の八百長事件とは、2013−14シーズンに発生した通称『オサスナ事件』のこと。当時ラ・リーガで残留を争っていたオサスナのクラブ幹部が主導し、2部降格を避けるため対戦相手の選手数名に八百長を持ち掛けていたことが暴かれていた。実際に、2試合で試合操作が行われたことも確認されている。同事件により、主犯格のビスカイ被告はナバーラ地方裁判所より禁固8年8カ月を言い渡されるなど、関係者に厳しい処分が科されていた。

 同事件の発生により、オサスナはUEFAが設けている出場審査を通過できないことが明らかになった。一方、オサスナはこの決定を受けて、クラブ公式HPを通して声明を発表。『オサスナ事件』発生直後から裁判所を通じて当事者を追及してきたことを主張しただけでなく、今後行われるUEFAによる調査に関して、可能な限り多くの情報を開示することを宣言していた。

 このような背景により、オサスナが2023−24シーズンのECLに出場できるのか否かには注目が集まっていた。そして、オサスナは25日にクラブ公式HPにて再び声明を発表。UEFAによる調査が完了し、2023−24シーズンのECL参加が認められたことを伝えた。

 今回の調査では、スポーツ仲裁裁判所(CAS)の介入により、第三者による裁定が実施された。オサスナが新たに提示した資料に基づいてCASは裁定を下し、UEFAも現在のクラブが過去の『オサスナ事件』の“被害者”であると判断。この結果、オサスナは出場審査を“逆転”で通過することが決まり、無事にヨーロッパのコンペティションに参戦することとなった。

 今回の決定を受け、オサスナはクラブ公式Twitterでファン・サポーターに向けたメッセージを投稿。「ヨーロッパは我々が“チーム”であったことを認識しました。あとは皆さんと共にこの旅を楽しむだけです。サポートしてくださった皆さん、ありがとうございました!皆さんのサポートなしにこのようなことは成し遂げられたなかったでしょう」と感謝を表現しただけでなく、「我々は決して諦めません!」と力強く宣言した。

 なお、今回の決定により、オサスナは8月7日に行われるECLプレーオフの抽選会に参加する。本大会の出場権を懸けたECLプレーオフは、ファーストレグが同24日、セカンドレグが同31日の開催予定だ。

 就任5年目を迎えたハゴバ・アラサテ監督の下、2022−23シーズンのオサスナはラ・リーガ7位フィニッシュだけでなくコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)でも決勝に進出。新シーズンはスペインの戦いだけでなく、欧州の舞台でも躍進する“ロス・ロヒージョス”(オサスナの愛称)が見られるかもしれない。


【メッセージ】オサスナがファン・サポーターに感謝
Europa ya sabe que somos un equipo. Ahora, nos toca disfrutar de este viaje juntos.

¡Gracias, afición, sin vosotros nada de esto hubiese sido posible! Nunca nos rendiremos. pic.twitter.com/fwGfaH6MIx— C. A. OSASUNA (@Osasuna) July 25, 2023

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