ママスタ前回からの続き。今回の相談者さんと旦那さんは共働き。年収も同じくらいで、家事は1日交代で行っているそうです。けれど旦那さんの家事があまりにおおざっぱで、イライラが募るばかりだと相談しています。
自分のやり方が他の人のベストでない可能性があることも考えて
分類として考えると、相談者さんは“神経質”、旦那さんは“おおざっぱ”に分けられるのではないでしょうか。しかしそれぞれがやり方を変えていないことを考えると、お互いが自分のことを「自分のやり方が普通だ」と思っていそうです。つまり、相談者さんの家事の仕方は、相談者さんだけが「正しい」と思っていることをまずは理解しなければなりません。
『相談者さんは自分のやり方で、旦那さんにできないことにイライラするんだね。それって自分の価値観だけであり、旦那さんにとっては理由があってしていることなのかもしれないよね。それは聞いたことある？』
旦那さんに対して、「ただ怠けていたり、やり忘れていただけ」と相談者さんは思うのかもしれませんが、きっと旦那さんも旦那さんの理由ややり方があって家事をしているのです。
相談者さんも、頭ごなしに「シャツは絶対にこうやって干して！」「ちがうちがう、靴下はこう！」なんて独自のやり方をさも当たり前のように指示されたらどんどんやる気がなくなりますよね。旦那さんの意見を聞いたり言い方を気を付けたりするだけで、もっと円滑になることもあると思いますよ。
また、相談者さんは、自分にストレス解消法がないこともストレスを大きくしている原因だと分かっているようです。こう話しています。
『わたしはお酒を飲んで美味しいもの食べてが1番のストレス解消法だったのですが、2人目が産まれてからすっかり胃が弱くなってしまって思うように飲めず、食べられずで本当に悲しくて……』
けれど、自分がストレスの解消法を失ったからといって、旦那さんの刺身やつまみにも制限をかけるのは、ただただ2人が生きにくくなるだけなのではないでしょうか。
『子どもを産んだら子どものことを考えるようになった相談者さんと、お酒を飲んでお刺身食べて笑っていたあなたが変わってしまったことに旦那さんは気付いていないのかもしれない。同等に何もかも折半は、そもそも無理な話かもね。私ばっかり辛いって思うと上手くいかなかったなぁと思いますよ。ぼちぼち。お互いを補えたらいいですね』
『私は我慢しているのに！ じゃなくて、相談者さんも自分なりに酒以外の楽しみを見つけるしかないよ』
「自分がストレス解消できないから、相手だってストレス解消をしなくていい！」ではなく、自分の新たなストレス解消法を見つけたほうがお互いに過ごしやすくなるはずですよ。何か胃に優しくて、おいしいものが見つかるといいのですが。
3年ダメならやり方を変えてみよう
相談者さんは3年間旦那さんのやり方に我慢したそうです。きっと3年のあいだ、「ここはこうしてほしい」などとちょこちょこと口をはさんでいたのだと思います。ただ、これから先それでも旦那さんの意識が変わらず相談者さんのストレスが蓄積されるばかりなら、やり方を変えてみたほうがスムーズなのかもしれません。
『それぞれのどうしても譲れない注意事項を紙に書いてみては？ 例えば「子どもの服は乾燥禁止」って書いて乾燥機の上に貼るとか』
『3年やらなかった旦那に期待するのが間違っている。その分小遣い減らすとか金銭面での負担金を上げるとかで解決』
『旦那多め負担でプロに頼む。週に1回だけでもだいぶ違うよ』
いつまでたっても子ども服を乾燥機にいれてしまうのなら、「子ども服乾燥禁止！」と張り紙をして視覚にうったえてみてはいかがでしょうか。もしくは家事代行などを頼むことで、「家事代行があるからいいか」とイライラを軽減できるのかもしれません。やり方はいろいろとあるはずですよ。
家事のやり方や価値観が合わなくてイライラしてしまう気持ちはわかります。けれど今のままでは、相談者さんも旦那さんも何も変わらずにずっとイライラしたままになるでしょう。人の性格や価値観を変えることは決して簡単なことではありません。それならば、少しずつお互いがマッチできるやり方を模索したほうが、結果的に満足できるのではないでしょうか。
また、そのときベストだと思ったことでも、状況や時間の経過とともにベストは変わっていきます。お子さんがいないときに決めたルールならば、改善のときがいずれ来ます。お子さんが増えたときも同様です。いまの自分たちにどんなルールが良いのか、あらためて旦那さんと相談をし直してみてくださいね。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・マメ美
■ママスタセレクトで読む
ライフスタイル
