「FGO THE EXPERIENCE 〜ナウイ・ミクトラン〜」では、大型モニターが設置されたシアターで第2部第7章の物語を振り返る約30分の映像を上映。ネタバレを多分に含む内容のため詳細は割愛するが、第7章の印象的なシーンが録り下ろしのボイスとともに収められた映像で、来場者たちは食い入るように映像を見つめていた。シアター付近には高さ2.6mのU-オルガマリーも鎮座し、写真を撮る来場者の姿が多く見られた。
ステージイベント「ショートアニメ『Fate/Grand Order 藤丸立香はわからない』グランドフィナーレ」ではヘンリー・ジキル&ハイドが活躍するエピソードの映像からスタート。映像が終了すると島崎信長と高橋李依、ゴルドルフをイメージして金髪とヒゲを装着した伊丸岡篤が登壇した。島崎は最終回を迎えることすらわからないといった様子で挨拶をし、会場の笑いを誘う。収録の舞台裏を語るトークが展開すると、伊丸岡が年齢は若いが威厳のある所長・ゴルドルフの演技について、バランスの難しさを明かした。島崎は最終話アフレコ時に、藤丸立香の最後のセリフを自由に演じてほしいと要望を受け、別れのセリフ、終わりたくないという心境のセリフなど、いろいろなパターンを収録したと語った。
ステージが中盤に差しかかると、原案・監督などを務める槌田がゲストに招かれた。「Fate/Grand Order 藤丸立香はわからない」連載のきっかけを問われると、もともと「Fate/Grand Order」が好きで個人制作していた同人誌をKADOKAWAの編集担当が関係者に紹介し、好評だったため連載が決定したと述べた。高橋にデフォルメキャラクターのバランスについてコツを聞かれると、ポイントは目と口の距離を近づけることであると答えた。また、ステージでは同作お馴染みのコーナー・シルエットクイズも実施。テスカトリポカに見えるシルエットが、MC・アニプレックスの金沢氏であることが判明すると、会場は大いに湧き立った。笑いが絶えないステージでは、最終話も上映。聖杯にフォーカスした物語が上映されると会場からはさらに大きな笑い声が上がった。ちなみに、藤丸の最後のセリフには「バイバーイ」が採用されている。そのほか、アニメの完走記念イラストの公開や、LINEスタンプ第2弾発売が発表されステージは終了。キャスト陣がステージを去ると、スクリーンに「END…?」と意味深な言葉が映し出された。
2日間のイベントのフィナーレを飾るステージ「『Fate/Grand Order』カルデア放送局 8周年SP + 『flowers』Special Live」。ステージ開始のカウントダウン直後には、4月より映像の一部が順次公開されていた8周年アニメPV「Memorial Movie 2023」の完成版が公開に。シュウ浩嵩が監督を務め、CloverWorksが制作した美麗な映像が終了すると、会場には割れんばかりの拍手が起こった。なお、同映像はYouTubeでも公開されている。併せて、「Memorial Movie 2023」の制作過程を収めたマテリアルブックの発売も発表された。
MCのマフィア梶田や、ゲストの伊東健人、川澄綾子、中田譲治、悠木碧、島崎、高橋の衣装は夏祭りらしい浴衣姿。声出しが解禁された会場でコールアンドレスポンスを行い会場を盛り上げる。バラエティコーナーではイラストの手のみ、配色のみを見たり、高速で回転するイラストを見たりしてサーヴァントを当てるユニークなクイズが展開した。インフォメーションコーナーに続き、「Fate/Grand Order」第2部開発ディレクター・カノウヨシキ氏が出演しゲーム最新情報を次々と解禁。水着イベントの新サーヴァントのシルエットが披露されると会場はどよめき、羽海野チカデザインのサーヴァント・オベロンの霊衣実装が発表されると客席には歓喜の声が溢れた。水着イベントは8月中旬に開催され、メインシナリオは奈須きのこが執筆を担当することも明らかに。さらに、新サーヴァントとしてキャスター・救世主トネリコ(雨の魔女トネリコ)の情報が解禁されると、会場のボルテージは最高潮に達した。ステージの最後には「Memorial Movie 2023」の楽曲を手がけたHana Hopeが「flowers」を歌唱。人前で「flowers」を歌うのは初めてというHana Hopeは、透明感のある歌声で堂々としたパフォーマンスを披露し、感動的な雰囲気の中ステージは幕を閉じた。