不妊治療で妊娠した姉が死産。とても心配で……同じ経験をした人、何をしてもらいたかった?

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2023年08月01日 19:30  ママスタジアム

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お腹のなかに宿ってくれた命が天国へ行ってしまう流産や死産は、とてつもなく悲しいものです。その悲しみや絶望は当事者にしかわからないこともあるでしょう。そんななか「姉が死産」というタイトルでこんな投稿がありました。長い間不妊治療をしてきた投稿者さんのお姉さん。念願の妊娠が双子だったことで「幸せも2倍」と喜んでいたのも束の間、このたび死産となってしまったそうです。
『お腹の張りなどがあってしばらく入院続きで毎日泣いて、やっと退院できたのに子宮口が開いて20週で産むことになり、亡くなってしまいました。私は子どもがいないので完璧にわかってあげられないけどすごく辛いです。付き添っていた旦那さんと母はもうすぐ帰らされるみたいで、姉が1人になるのがとても心配です。姉と同じような経験をしたことがある方、どんな心境だったかを教えてください。姉と連絡は取れないので様子がわからなくて、気持ちがわかる方からお話が聞きたいです』
投稿者さんは退院した後にお姉さんに会いに行くことになっているそうで、そのときにどのような声かけや態度を取ったらいいのかと悩んでいるそうです。そこで同じような経験をしたママたちに、当時の心境やどんなことをすべきかといったアドバイスを求めていました。

流産や死産は当事者にしか気持ちがわからない。そっとしておいてほしい

『お姉さんから連絡あるまでそっとしておいてあげてください。死産の悲しみは夫としか共有できないからです。親や兄弟や親友でも話したくないです。私は死産も流産も経験しましたが「辛かったね」と言ってくれて、あとは普通に接してくれたほうが楽でした。「私も流産したから気持ちわかる」などの経験談や「また子どもができる」などの慰めも本当いらないです』
今回の投稿では流産も死産も経験したママからいくつかのコメントが寄せられましたが、いずれも「そっとしておいてほしい」という意見でした。悲しみに寄り添ったり共感したりする声かけをされても、「この悲しみは当事者にしかわからないし、夫としか共有できないから」と話してくれています。「私も経験したからその気持ちわかるよ」「きっとまた子どもが授かれるよ」といった前向きな励ましの言葉も、今のお姉さんは求めていないのではないでしょうか。今投稿者さんがすべきなのは、余計な言葉はかけずに普段通りに接するというシンプルなことかもしれません。
『助産師です。私に死産の経験はないけど、そっとしてあげるのがいいと思います。そのことをあまり思い出させないように普通に過ごしてあげる。旦那さんの前では泣いたりできると思いますが、いくら姉妹でも泣き続けるのは疲れます。心配しすぎて声をかけすぎるのもよくないと思います。普段通り話し相手になったり、カフェに行ったり普通に過ごしてあげてください』
助産師の方からもコメントがあり、「死産のことを思い出させないように普通に過ごしてあげる」といったアドバイスが寄せられていました。いくら仲がいい姉妹だとしても、子どもを失う悲しみを共有できるかどうかは話が別でしょう。旦那さんの前では泣いたり感情的になったりできることでも、同じことを姉妹の前でできるかはわかりません。まずはお姉さんが元気に日常を取り戻すためにも、投稿者さんは死産のことには触れずに、普段通りに接することが大切なのかもしれませんね。

ネットでもリアルでも話題に出されることは嫌な気持ちになるよ

『流産や死産をしたことがない人には、絶対にその気持ちはわからないです。わかろうとしなくていいから、どうかそっとしておいてほしい。ネットでもリアルでも話題に出すこともやめてほしい。うちの親戚たちは「誰々が流産した」とかすぐ噂話をするけど、聞いていてすっごく気分が悪いです』
また「こうした掲示板にトピックを立てるのもやめたほうがいい」「お姉さん本人が見たらどう感じると思う?」といった厳しい意見もありました。投稿者さんとしてはお姉さんのことを思って、悲しみに暮れるお姉さんにどんな対応をしたらいいのかと、本気で悩んだ末に立てたトピックでしょう。しかしネットで匿名だとしても、自分の死産について不特定多数の人に公表されることは、お姉さん本人は快く思わないかもしれません。こうして掲示板で相談するという行動も、お姉さんのためになっているとは限らないのでは? そのくらい今回の件は繊細で、簡単に触れるべきではない出来事だということを改めて考えさせられます。
『ここで経験談を聞けたとしても、下手にお姉さんに「こういう人もいるんだって」「こうやって乗り越えるんだって」と話すのはよくないと思います。経験談も乗り越え方も人それぞれだと思います。お姉さんがお姉さん自身の力で前を向けるよう、支えてあげてください』
妊娠や出産がみんな同じではないように、流産や死産についてもそれぞれ異なります。悲しみの抱え方や乗り越え方も人それぞれのはず。掲示板で経験者に話を聞いたことで「ネットではこんな人もいたよ」「元気出すためにこうしたらいいんじゃない?」とお姉さんに余計なアドバイスをしてしまうのも適切な言動ではないですね。誰かに何かを言われるのではなく、お姉さんが自分自身の力で乗り越えていくことでしょう。やはり投稿者さんは、何も言わずに見守ることが最善策ではないでしょうか。

似た境遇の人に話を聞いても正解はない


『他人の意見を聞くのもいいけど、姉妹だからこそあなたにしかわからないことや、あなただからできることがあるように思います』
『似た境遇の人がいて、その経験談を聞いたとしてもあなたの役には立たない。あなたが又聞きの慰めの言葉をかけても意味はないし、あなたが1番姉の性格を知っているはず。それを考慮して距離を取るとか、そばで見守るとか判断するほうがよさそう』
投稿者さんは真面目な性格がゆえに、今回の投稿でママたちにアドバイスを求めたのでしょう。自身にお子さんがいないということで、妊娠や出産をした人の気持ちがわからないからこその行動だったこともうかがえます。

しかし生まれたときからずっと一緒にいるお姉さんのことを他人以上に知っているのは投稿者さんです。そのため投稿者さんが考える、お姉さんが今1番してほしいことを自分の頭で考えることがとても大切ではないでしょうか。そしてそんな妹の思いを、今は気づかなくともいずれお姉さんも理解してくれるはずです。あえて少し距離を取ったり優しくそばで見守ったり、対応に決めった正解はないでしょう。投稿者さんには、お姉さんのことを考えた最善の選択をしてほしいですね。

文・AKI 編集・kunel イラスト・Ponko

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