遊園地の回転式アトラクション、高速で逆回転し10分間停止できず 乗客パニックに(米)<動画あり>

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2023年08月02日 15:01  Techinsight Japan

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稼働中に停止ボタンが効かなくなってしまったアトラクション。メリーゴーランドと似た動きだが、そのスピードは速く、しかも進行方向ではなく逆回転していた(画像は『Kinggee_654 2023年7月24日付TikTok「#ryeplylandridemalfunction」』のスクリーンショット)
米ニューヨーク州の遊園地で7月23日、回転式アトラクションが稼働したまま約10分間停止できなくなる事故が発生した。スタッフが緊急停止を試みたものの操作が効かず、当時の様子を捉えた動画には、遠心力がかかるほどの速度で逆向きに回転し続けるアトラクションが映っていた。幸いにも、ケガ人は出ていないという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。

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事故が発生したのは、米ニューヨーク州ライ市にある1928年創業の老舗遊園地「Playland」だ。問題のアトラクションは「ミュージック・エクスプレス(Music Express)」で、円形のプラットフォームに車両が取り付けられており、メリーゴーランドのように回転する。メリーゴーランドよりはスピードが速く、乗客が乗り込む車両は回転しながら上下に動くため、スリルを味わうことができる。

そのミュージック・エクスプレスが7月23日に乗客を乗せて稼働中、操作不能となる事態に陥った。当時の様子を捉えた動画には、ハイスピードで逆回転し続けるアトラクションが映っている。暴走するアトラクションからは幼い子どもの叫ぶ声が聞こえ、多くの乗客がパニックに陥っていた。

アトラクションを緊急停止させるボタンすら効かないようで、無線機でどこかへ連絡を取るスタッフの姿も確認できる。周囲には乗客に向かって腕を伸ばし、落ち着くようにジェスチャーで伝える人もいた。しかしアトラクションは遠心力がかかるほどのスピードで回転しており、乗客からはそのジェスチャーが分からないようだ。


動画の撮影者は「もう10分以上は回り続けているよ。これは怖いね」と話しており、乗客は長時間回転し続けていたようだ。動画の終盤になると、メンテナンススタッフらが現れて電源自体を切り、アトラクションは徐々に回転スピードが落ちてようやく停止した。次の投稿では停車後の様子が映っており、子どもや大人も降りて自力で歩いていたが、涙を流す子どもの姿もあった。


今回の事故は電気系統の故障によるもので、幸いにもケガ人は出ていないと報道されている。同園の総支配人であるジェフ・デイヴィスさん(Jeff Davis)は「安全が第一のため、ミュージック・エクスプレスは現在運休し、メーカーと対処にあたっています」とコメントを発表している。

当時の動画がTikTokに投稿されると、「これはめまいが酷そうだ」「10分以上はやばすぎる」「こんなの絶対に気持ち悪くなっちゃうよ」などといったコメントが届く一方で、「この乗り物なら何時間でも乗りたい」「見てる分には楽しそう」などアトラクション好きの人からは羨望の声も寄せられた。

ちなみに今年5月にはロシアで、遊園地の回転ブランコが突然崩落し、子どもを含む20人が地面に叩きつけられて負傷した。倒壊する瞬間を捉えた動画がSNSに拡散され、人々を震撼させていた。



画像は『Kinggee_654 2023年7月24日付TikTok「#ryeplylandridemalfunction」』『New York Post 2023年7月29日付「Malfunction at Rye Playland causes ride to spin out of control for 10 minutes as shocked onlookers helplessly watch」(Giovanni Martinez via Storyful)』『ABC7 New York 2023年7月29日付「Amusement ride at Rye Playland malfunctions sending riders hurtling backward until power pulled」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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