前回からの続き。
義母は家に泊まって、朝、子どもたちを学校へ送り出してくれました。私はあまりの体調の悪さにうろ覚えなのですが、病院へ行く前に義母の前で泣きながら「こんなときでも夫は家事をしてくれない、子どもの面倒もみてくれない」と訴えていたそうです。義母も自分の息子があまりに家のなかのことを知らず、驚いていました。
思いもよらぬ謝罪を受けて私は恐縮します。義父は私から見ても確かに亭主関白なタイプですが、義母の話からは「いざというときは夫婦で助け合ってきた」ことが分かりました。しかし「相手が支えてくれたから自分も支えたい」という気持ちが、夫からは全く感じられません。ずっと「両親のような家庭を築きたい」と言っていた夫は、いったい両親の何を見てきたのでしょう。
【第5話】へ続く。
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