ポステコグルー新体制の船出は痛み分け…トッテナム、今季初陣でブレントフォードとドロー

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2023年08月14日 00:49  サッカーキング

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強烈なミドルシュートで同点弾を記録したエメルソン [写真]=Getty Images
 プレミアリーグ第1節が13日に行われ、トッテナムとブレントフォードが対戦した。

 アンジェ・ポステコグルー新監督率いるトッテナムの“新章”がいよいよ始まる。トッテナムは12日、長年に渡って攻撃陣を支えてきた“絶対的エース”ハリー・ケインのバイエルン移籍が正式に決定。シーズン開幕を目前に控えたタイミングで痛手となることに間違いはないが、ポステコグルー監督のもとで新たな歴史を刻むシーズンとしたい。開幕戦で対戦するブレントフォードは、昨季のプレミアリーグで躍進を遂げ、最終的には9位でシーズンを終えていた。トッテナムにとっては昨季1分1敗と勝てなかった相手とのアウェイゲームでシーズンの幕が上がることとなる。

 トッテナムは新キャプテンに就任したソン・フンミンを筆頭に、今夏の新戦力であるジェームズ・マディソンやミッキー・ファン・デ・フェンが先発入り。対するブレントフォードは、イーサン・ピノックやブライアン・エンベウモらがスタメンに並んだ。

 試合は早い時間帯に動く。11分、トッテナムは敵陣ペナルティエリア左でフリーキックを獲得。マディソンの放った右足の鋭いボールをクリスティアン・ロメロが頭で沈め、幸先良くトッテナムが先制に成功した。

 だが、その後はホームチームが試合を優勢に進める。23分には右サイドに流れたエンベウモがサイドチェンジのボールを引き出し、内側を駆け上がってきたマティアス・イェンセンを使うと、切り返しのフェイントでソン・フンミンに倒される。1度は流されたものの、オンフィールドレビューの結果判定が変更。イェンセンへのファウルが確認され、ブレントフォードにPKが与えられた。このPKをエンベウモがゴール左下に流し込み、ブレントフォードが試合を振り出しに戻している。

 続く36分にはブレントフォードがクイックリスタートで攻撃に出る。自陣左サイドで得たフリーキックでシンプルに前線を使うと、反応したリコ・ヘンリーがエメルソン・ロイヤルを振り切ってマイナスに折り返す。最後はヨアネ・ビッセが左足でゴールネットを揺らし、ブレントフォードがおよそ10分間で逆転に成功した。

 敵地で早くも逆転を許したトッテナムだったが、前半から11分もアディショナルタイムが提示されると、攻撃の手を緩めることなく相手ゴールに襲いかかる。45+3分にはペナルティエリア手前でボールを持ったマディソンがアーリークロスを送り、ファーサイドに流れたボールにソン・フンミンが反応。左足でボレーシュートを狙ったが、シュートは枠を外れた。その直後、マディソンがペナルティエリア手前でボールをキープし、ルーズボールを狙っていたエメルソンが強烈なミドルシュート。地を這うような一撃がゴールに吸い込まれ、トッテナムが同点に追い付いて前半は終了した。

 後半に入るとトッテナムがシュート数を増やしていく。47分にはペナルティエリア手前で前を向いたマディソンがデヤン・クルゼフスキとのパス交換からフィニッシュまで持ち込むもシュートはGK正面へ。60分にはクルゼフスキの放ったミドルシュートのこぼれ球をソン・フンミンが左足で合わせたものの、シュートはGKに阻まれる。64分にはリチャーリソンがフィニッシュまで持ち込んだが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。

 試合はこのままタイムアップ。後半は両チームともに悪くないシーンを作りながらゴールネットを揺らせず、試合は2−2のドローで終了した。ポステコグルー新体制の船出は引き分けという結果になっている。

 次節は19日に行われ、トッテナムはホームでマンチェスター・ユナイテッドと、ブレントフォードは敵地でフルアムと、それぞれ対戦する。

【スコア】
ブレントフォード 2−2 トッテナム

【試合結果】
0−1 11分 クリスティアン・ロメロ(トッテナム)
1−1 26分 ブライアン・エンベウモ(PK/ブレントフォード)
2−1 36分 ヨアネ・ビッセ(ブレントフォード)
2−2 49+5分 エメルソン・ロイヤル(トッテナム)

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