【漫画】髪の毛の調子で雨が予測できる! 憂鬱な一日が明るく変わるSNS漫画『あまね予報』が愛らしい

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2023年08月16日 09:11  リアルサウンド

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『あまね予報』より

 ジメジメと湿度が高く、雨が降りそうな一日。髪のスタイリングが決まらず、ちょっと憂鬱になる人も少なくないだろう。そんなとき、こんな考え方ができたら……と、不思議な癒しを感じてしまうのが、この8月にSNSで公開された創作漫画『あまね予報』だ。


(参考:漫画『あまね予報』を読む


 24歳の会社員・うね沢天雨(あまね)は雨が降ることを予知できる。雨の気配を感じるとジャングルのような髪の毛がより広がって教えてくれるのだ。そんな彼女は人よりひと足先に雨の日の予定を妄想することが好きで、この日も家の中でケバブを食べながらビールを飲もうと計画を立てながらニヤニヤしていた――。


 本作を手掛けているのは、コロナ禍をキッカケに在宅勤務が始まってから本格的に漫画制作に取り組むようになったというみ・ちこさん(@michiko_fever)。モフモフで、ユルフワな本作がどのようにして誕生したのかなど話を聞いた。(望月悠木)


■ドラッグストアにヒントが


――今回『あまね予報』を制作しようと思った経緯は何ですか?


み・ちこ:ひとつ前の作品が筋書き通りにストーリーを進めていくような作り方だったので、もう少しキャラクターに目を向けて作りたくて、「決まりごとはなるべく作らないで描いてみよう」と考えていました。また、当時仕事がすごく忙しく、漫画を描く時間を確保できなかったため、短めのお話にすることに決めていました。


――テーマ自体はどのように決めたのですか?


み・ちこ:ちょうど梅雨真っ只中の時期だったので、「くもりや雨の日でもちょっと楽しい気持ちになれる漫画にしよう」というところから生まれました。


――だから雨音は“雨を察する”という能力があるのですね。


み・ちこ:はい。ドラッグストアのシャンプーコーナーを歩いていたら、「湿気で髪が広がる」みたいなお悩みが書いてあって、「髪が広がりすぎてモフモフした子なら描けるかも!」と思いつきました。


――その雨音のビジュアルはどう作り上げましたか?


み・ちこ:作中で1人だけポップな存在という見え方にしたかったので、とにかくモフモフさを強調して、丸々とした可愛らしいビジュアルにしました。雨を察することができるのであれば、「雨の準備を入念にするだろうな」といったことを考えて、どんどん主人公ができ上がっていきました。


■続編の予定は?


――雨音は独特な思考回路を持っている印象です。雨音の言動を描くのは難しいのでは?


み・ちこ:雨音は雨のスペシャリストで絶対の自信があり、そのために空気を読まずに周囲に予報を押し付けてしまいます。ただ、本人的には悪意はないため、そういった無邪気さや楽しさが伝わるような表情や演技を意識しました。特に2話の室内で食事をしているシーンでは、「1人時間の楽しさが伝わるポーズってどんなだろう?」と自撮りしながら研究して描いたので、格好は気に入っています。自分がモデルのためちょっと肉付きが良くなってしまいました。


――白黒だけでなくピンクや水色を使用することで、作中の雰囲気が柔らかくなりました。白黒だけでなく他の色も使用している狙いは?


み・ちこ:青の世界が好きで、ブルーをベースにした色使いで線画はネイビー、と決めています。2色目は作品によって変えているのですが、今回は雨音をデザインしている時から「この子はピンクだな」と感覚で決めました。


――現在4話まで公開されていますが、今後もどんどん話数を増やしていく予定ですか?


み・ちこ:この作品は一旦4話で終了となります。キャラクターが気に入っているので、いつか続きを描くかもしれません。


――最後に今後の漫画制作について教えてください。


み・ちこ:ねこエッセイや短いお話をもう少し描いていく予定ですが、少し長めの連載にも挑戦したいなと思っています。夢は創作漫画で本を出すことです!


(取材・文=望月悠木)


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