バウアー熱投もDeNA打線沈黙…天敵・伊藤将司に完封許し三浦監督「何とかしなければいけなかったですけれども…」

◆ 痛恨の負け越し

　中4日で熱投を見せるトレバー・バウアーだったが、打線は天敵・伊藤将司の前に沈黙。0－2の僅差で阪神に敗れた。

　初回はすんなりと立ち上がったバウアーだったが、2回に2死1－3塁のピンチから木浪聖也にタイムリー二塁打で先制される。4回には2死3塁からピッチャーの伊藤将司にタイムリーを浴び2点差とされる。

　ただ5回から8回まではイニング最後の打者をすべて三振に切って取る気迫の投球を見せ、ベンチに戻る際も両手を上げてベンチとファンを鼓舞。8回120球、2失点の熱投で味方の反撃を待ったが、その期待も虚しく悔しい敗戦となってしまった。

　試合後バウアーは「良かったと思います」と第一声。「最初の5イニングぐらいまでは、相手がどんな狙いできているのかを感じ取りきれずに行ってしまった」と序盤に苦しんだ要因にも言及。「その中で自分は自分のできることのベストを尽くしました。チームに対しても力をつけ勢いをつけようと、またファンの皆さまにも盛り上がってもらおうと考えてベストを尽くしましたが、少し足らなかったなともいます」と勝利に一歩届かなかったことを悔やんだ。

　三浦監督はバウアーに関して「状態は良かったと思います」と高評価。バウアーも戸惑った阪神打線のアプローチには「しっかりとそれにも対応しながら、なんとか最少失点で粘りながら投げてくれました」と労った。

　一転打線には「なかなか(打球を上に)持ち上げることができず、ほとんどゴロで、低めに集められたかなと。それでも何とかしなければいけなかったですけれども…できなかったですね」と唇を噛んだ。

　さらに打線の核である宮﨑敏郎が左肋間筋炎症で登録抹消となることも発表されるなど、まさに泣きっ面に蜂状態となってしまった三浦ベイスターズ。火曜日からの広島戦に向け、チーム一丸の結束力が求められる。　

　　取材・文・写真 / 萩原孝弘

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