得点圏打率.149→.269→.315 年々勝負強くなっているロッテ・山口航輝

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2023年08月21日 09:20  ベースボールキング

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ロッテ・山口航輝(C)Kyodo News
◆  楽天3連戦で2試合連続打点

.315

 ロッテの山口航輝は8月20日終了時点で、得点圏打率は.400の近藤健介(ソフトバンク)に次ぐリーグ2位だ。

 19日の楽天戦では4番・ポランコの2点適時二塁打で先制し、無死二、三塁とチャンスで安田尚憲、ブロッソ―が連続三振に倒れ二死となったところで、山口に打席が回り、「ここまでなかなか打てていなくて、チームに迷惑かけていたので、何とかできて良かったです」と先発・荘司康誠の初球のスプリットをセンター前に2点適時打。

 20日の楽天戦でも4番・ポランコが先制の適時打を放ち、なお一死一、三塁の場面で回ってきた第1打席、「チャンスだったので、1点で終わらず、2点目も取りたかったので、なんとか追加点になってくれて良かったです!」と、先発・則本昂大が投じた初球147キロのストレートを捉え、レフト線に2試合連続となる適時打を放った。

 2−3の6回一死二塁の第3打席は、則本の外角148キロのストレートの前に見逃し三振に倒れたが、前カードの楽天との3連戦では、さらに得点が欲しい場面で一本はなった印象だ。

◆ 「得点圏は意識してやっている」

 山口の得点圏打率は一軍デビューした21年が.149、22年が.269、そして今季がここまで.315と年々勝負強くなっている。

 今季は6月5日の阪神戦、4−6の7回一死一、二塁の打席で、浜地真澄から左中間スタンド最前列に突き刺す一時逆転となる第3号3ランを放てば、6月27日のオリックス戦では0−1の9回二死三塁で平野佳寿が1ボール1ストライクから投じたストレートをライト前に一時同点となる適時打と、勝負所での一打が多い。6月は得点圏打率驚異の.478と、抜群の勝負強さを誇った。

 22年6月に取材したときにはチャンスでの打撃について、「たまたまかもしれないですけど、いいところでヒットになるというのはたくさんあるので、チャンスでは集中力がより一層ましてきますし、代打の経験もいきてきているのかなと思います」と話していたが、今年は「得点圏は意識してやっているので、なんとかランナーを返せるように。そこで返すことによって打点もついてくる。ホームランだけじゃないので、そこは意識してやっています」と“得点圏”での打席での心構えも成長した。

 山口の5犠飛は牧原大成(ソフトバンク)と並び、リーグトップタイの数字。ランナーが三塁にいるときに、外野フライ、犠牲フライを打ちにいっているのだろうかーー。

 「最初の前半戦はヒットが出なかったので、外野フライ、犠牲フライを意識して打っていました。今はやっぱりなるべくヒットを狙いながら、ランナーを返せるようにと思っています」。

 山口が話したように5犠飛は、なかなか打撃の状態が上がってこなかった4月に記録した数字だった。

 その一方で、「失敗した時の大きさ、がっかりしてはいけないところでがっかりしてしまう三振とかあるので、そこは反省してやらないといけない。そっちの方が自分の頭の中で残っているので、ランナー返せているなという気持ちはあまりないですね。三振、失敗しているダメージの方がでかいので」と、本人は得点圏打率に比べて、あまりチャンスで打っている印象がないようだ。

 チームがリーグ優勝を目指して戦っている中で、山口の得点圏での一打、そして一発というのは必要になってくる。今週は火曜日から本拠地・ZOZOマリンスタジアムで3位・ソフトバンク、金曜日からは敵地・京セラD大阪で首位・オリックスとの3連戦が控えている。特に京セラD大阪では昨年9月22日に1試合3本塁打、8打点を記録し、今季も6月27日に1点を追う9回に一時同点となる適時打を放つなど得点圏打率は.667だ。チームを勝利に導く一打を放つことを期待したい。

取材・文=岩下雄太

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  • だから何だね?成績は大したことねぇだろ。お調子者のビッグマウスで公約違反、自分の大振りをフルスイングと勘違いしてる輩を戦力とは微塵も思わない。
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