牛追いで雄牛に襲われた19歳男性、突き上げられお手玉のように宙を舞う(スペイン)<動画あり>

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2023年08月23日 11:01  Techinsight Japan

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スペイン、バレンシア州南方アリカンテ県の牛祭り「Fiestas de Vaca」で今月中旬、19歳の男性が雄牛に襲われた(画像は『Carlos Llorens 2023年8月15日付Twitter「@FederBousVal un més de la fantàstica localitat de Castalla」』のスクリーンショット)
スペイン、バレンシア州南方アリカンテ県の牛祭り「Fiestas de Vaca」のイベントで今月中旬、19歳の男性が雄牛に襲われた。男性は命に別状はなかったが、雄牛に角で突かれ、まるでお手玉のように宙を舞う姿はカメラが捉えており、SNSで拡散すると注目された。英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えている。

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アリカンテ県カスタリャ(Castalla)で今月12〜16日、カトリック教会の聖人として有名な聖ロクス(San Roque、1295年〜1327年)に敬意を表した牛祭りが開催された。

この祭りのハイライトはなんといっても“牛追い”で、通りに放たれた牛が集団になって走る人々を追いかける。スペインでは毎年、各地で開催されるイベントだが、角に突かれて死傷者が出るなど過激なことでも知られている。

今回カメラが捉えたのは、牛追いに参加した19歳の男性が雄牛に襲われる様子で、SNSでシェアされると衝撃が広がった。

動画では、市内の狭い通りを人々が集団で走ってくるのが見て取れ、後ろから雄牛が追いかける。すると黒いTシャツを着た男性が足を滑らせて転倒し、ちょうど後ろからやってきた雄牛に頭突きされてしまう。

その後、男性は通りの端に追いやられ、建物の壁のそばで雄牛に突き上げられており、そのままお手玉のように宙を舞うと反対側に飛ばされた。雄牛は執拗で、周りにいる人たちが気を引こうとするも上手くいかず、男性の身体を角で持ち上げるなど攻撃を止めなかった。しかし約25秒後、男性は開いていた建物のドアから中に入り、難を逃れた。


なお地元メディアは16日、男性が身体の4か所に角で突かれた深い傷を負い、身体中に複数の青あざができ病院で手当てを受けたと報じた。また地元の自治体職員であるホゼ・リコさん(Jose Rico)は「男性はまるで電車に轢かれたようだった。ただ傷は思ったほど酷くなく、軽傷で済んだようだ」と語った。

しかしながらスペインの動物愛護政党「PACMA」は、X(Twitter)に「牛追いは雄牛へのストレスの原因になるばかりでなく、人々を危険に晒す。このようなイベントがなくなれば、悲劇に見舞われることはなくなるだろう」と綴り、牛追いの開催を強く非難した。

そしてこのニュースには「こんな野蛮なイベントはすぐに止めるべき」「これは文化でもなんでもない。動物虐待」「牛追いの牛はイベントの後、殺されてしまうと聞いたことがある」「男性は身のこなしが軽かったから助かったのでは? 早く回復するといいね」「私は怪我をした男性に同情はしない。雄牛はよくやったよ」「怒った雄牛には近づくなということだよ」といった様々なコメントが寄せられた。

ちなみに「牛を怒らせるととんだことになる」というニュースはこれまでにも伝えられており、スコットランドでは今春、公園で暴れ出した犬が怒った牛に空中に放り投げられる様子が捉えられていた。さらにインドでは2021年、犬を虐待する男に牛が猛攻撃をしかける様子が撮影され、「まさにカルマ」「動物のほうが心がある」の声があがっていた。



画像は『Carlos Llorens 2023年8月15日付Twitter「@FederBousVal un més de la fantàstica localitat de Castalla」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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