母親とはぐれた赤ちゃんリス、ニワトリの下で暖を取る(英)

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2023年08月26日 10:01  Techinsight Japan

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Techinsight Japan

母親とはぐれてしまい、行き場を失った赤ちゃんリス。自力で暖を取る場所を探し、卵を温めるニワトリの下に辿り着いた(画像は『Scottish SPCA 2023年8月22日付「Squirrel kit ‘adopted’ by hen rescued」』のスクリーンショット)
母親とはぐれてしまった様子の赤ちゃんリスが、自力で安心できる場所を探した結果、卵を温めるニワトリの下に辿り着いた。赤ちゃんリスを発見した農家によると、ニワトリは騒ぐことなくリスの赤ちゃんを受け入れていたという。現在、保護された赤ちゃんリスは動物病院で過ごしており、回復して適正な年齢になるのを待って自然にかえされると、英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えた。

スコットランド東部ファイフ、テイポートにある農家は現地時間16日、飼育しているニワトリが卵ではない何かを温めていることに気付いた。ニワトリを持ち上げて確認してみると、そこにはリスの赤ちゃんが眠っていた。

小さな体を丸めて眠るこのリスの赤ちゃんは、母親とはぐれてしまい、暖を求めてニワトリのもとにやってきたようだ。発見した農家によると、このリスは数日間ニワトリのもとにいて、ニワトリも騒ぐことなくリスを受け入れていたという。しかしこのまま放置するわけにもいかず、農家はスコットランド動物虐待防止協会「Scottish Society for Prevention of Cruelty to Animals(SSPCA)」に連絡した。

同協会で動物保護官として勤めるベス・ガルブレイスさん(Beth Galbraith)は、「リスの赤ちゃんはとても痩せており、脱水症状を起こしていたので、現在は野生動物病院の管理下にあります。健康を取り戻し、野生にかえるのに十分な年齢になるまで、同病院で過ごすことになります。今回は非常に珍しく、可愛い保護となりました!」とコメントを公表している。

リスは通常、生後4か月になると母親のもとを離れ、自力で巣を作ったり、エサを探し始めるという。今回保護されたリスの赤ちゃんの月齢は明らかになっていないが、しばらくは野生動物病院で過ごすようだ。

今回のニュースが各メディアに報道されると、「なんて可愛い赤ちゃんなの!」「心が温まる話だね」といった声のほか、「優しいニワトリだね」「赤ちゃんリスがいなくなって、ニワトリは寂しがっているかも」など、突然現れたリスの赤ちゃんを静かに受け入れた優しいニワトリへのコメントも寄せられた。

ちなみに、種の違いを超えて世話を行う動物の姿は過去にも話題を呼んでおり、怪我をした鳥の母親代わりになった犬が手をつないで眠り、母乳が出るようになったケースや、母親を失った子ガモの父親代わりになった大型犬が、優しい眼差しで見守る様子を捉えた動画が注目を集めていた。

画像は『Scottish SPCA 2023年8月22日付「Squirrel kit ‘adopted’ by hen rescued」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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