「半・分解展」が渋谷で開催、18世紀から20世紀のドレスを解剖

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2023年08月31日 14:02  Fashionsnap.com

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 衣服標本家の長谷川彰良が、展覧会「半・分解展」を渋谷区の大和田ギャラリーで開催する。 入場料は早割り券3900円、前売り券4900円、当日券6000円で、早割り券は公式サイトで販売している。期間は10月18日から31日まで。

 半・分解展ではこれまで、18世紀から20世紀までの紳士服や婦人服、軍服を半分に分解した「衣服標本」を展示。衣服の内部構造を研究している長谷川は、服を半分だけ分解し通常は見ることのできない内部の縫い目やパターン設計を可視化し、衣服の表層のデザインだけではなく、美の土台となる内部の美しさを後世に伝える活動を続けている。
 今回のテーマは「ドレスの解剖学」で、18世紀から20世紀初頭までのドレスや婦人服計70点以上をラインナップ。同展の目玉は、長谷川がイギリスの服飾博物館「ファッション・ミュージアム・バース」から買い取った1750年頃の「ローブ・ア・ラ・フランセーズ」で、他にもフランス・リヨン在住のアンティークディーラーから購入した1720年頃の「ローブ・ヴォラント」も展示される。18世紀のドレスは他にも、「ローブ・ア・ラングレーズ」や「カラコ」など計7点が並び、19世紀からは、「クリノリン」や「クリノレット」、「バッスル」など、ヴィクトリア朝の各年代を代表するドレス計14点をラインナップする。
また、ドレスと対比するようなかたちで「ブルマー」や「サイクリングスカート」、「エドワーディアンスー
ツ」など女性の社会進出を促したカジュアルな婦人服も展示されるほか、 18世紀の「ジュストコール」や「アビ・ア・ラ・フランセーズ」や19世紀の「Mノッ
チ・テイルコート」、「パンタロン」など一部紳士服も並ぶ。展示物はすべて長谷川の個人蔵であるため触れて鑑賞することができ、実際に触れたり嗅いだりすることで歴史的な衣服の持つ「感動」を直に味わえるという。

◾️半・分解展
会期:2023年10月18日(水)〜10月31日(火)会場:大和田ギャラリー所在地:東京都渋谷区桜丘町23-21 渋谷区文化総合センター 大和田 2階
営業時間:13:00〜20:30入場料:早割り3900円/前売り4900円/当日6000円/再入場無料、中学生以下無料 ◾️公式サイト
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