投稿者さんとしては「謝ったんだから、この件はそれでおしまい」という気持ちがあったのかもしれませんね。しかしママたちからはそんな投稿者さんの態度に疑問のコメントが寄せられました。
謝罪だけ弁償なしの対応は理不尽
さて、なかには「投稿者さんの対応はあまりにも理不尽だ」と憤る声も……。
『投稿者さんは、下の子が謝ったらそれでおしまいにするつもりだったの? 許す・許さないの話はまた別で、食べたいアイスが理不尽に奪われたことに対しての対処はなし? 下の子に買いに行かせるか、上の子に好きなアイスを選ばせてあげるかなどの対応をするのが筋じゃないかな。今回の対処じゃあんまりだわ』本人も明言していますが、上の子にとって大切なのは"下の子が謝ること"ではなく、"アイスが食べられること"だったのでしょう。上の子が「アイスを買ってきて」と言ったときに、「許してあげて」ではなく「じゃあ今から買いに行こう」ということで、上の子も納得できたかもしれませんよね。
「許してあげなさい」は良くなかったね
『謝るっていうのは、自分が悪いことをしてしまったって認めることだよね。許してもらうために謝るんじゃなくて、責任の所在をはっきりさせるための行為だよ。許してもらえるかどうかは、謝る方に決定権はない』
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『謝った、許す、の許すを強要してはダメよね。謝罪されたら許さないといけないってことではない。いくら謝られても許せないってこともあるし。謝ったら許してもらえるなら、やったもん勝ちじゃないの。それで許してもらえるなら、勝手なこと何でもできるよ』「謝罪はいらないからアイスを買ってきて」と主張する上の子に、「謝ったんだから許してあげなさい」と言い放った投稿者さん。このひと言はママたちから"NG"とジャッジされました。下の子を許すかどうかは、アイスを食べられてしまった上の子が決めることです。投稿者さんが強要したり催促したりすることではないと考えられたのでしょう。なかにはこんな例え話をするママも現れました。
『大人で考えたらさ、パート先の後輩が先輩のお弁当を勝手に食べちゃって、上司に「謝ったんだから許してあげなよ」って言われるようなものだよ。勝手に食べちゃった行為を謝ったとしても「私のランチはどうするの」って話じゃない?』こ、これは……想像しただけでも唖然とするシチュエーションではないでしょうか。おそらく大人同士ではなかなか起こりえないことかもしれません。しかしもしもこのようなことが自分の身に降りかかったとしたら、たしかに「謝罪はさておき、お腹が空いた」という気持ちになるのはよくわかりますね。
下の子の勉強にもなったかも?
『上の子の気持ちはどうなるの? 謝るのは当たり前だし、謝ったうえでどうしたらいいのか解決にもなってない。下の子に叱ったときに「謝っても食べたのは戻ってこない。新しいアイスを買って上の子にごめんなさいしよう」と促せば、どちらも勉強になったと思う。「謝れば許される」とか「謝られたら許さなきゃいけない」とか、誰も得しない』上の子への対応はもちろん、下の子にも違った対応があったのではと考えたママもいました。謝罪をさせるだけではなくて、「新しいアイスを買って謝ろう」と言えば、下の子の勉強にもなったかもしれませんよね。もちろんときと場合に寄りますが、「謝罪の言葉だけでは足りないこともある」ということを学べたのではないでしょうか。
『下の子に「責任」を教えるいい機会だと思う。私なら、下の子からアイス代を徴収するかな』
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『下の子は「ごめんねで済んだら警察いらない」「ごめんねだけでは世の中許されないこともあるんだ」と知る一歩目だと思う』子どもたちの年齢にもよるでしょうが、下の子に謝罪をさせたうえで、自分のお小遣いから上の子のアイスを弁償させるというアイディアも。これならば下の子は「勝手に人の物を食べてはいけない」「"ごめんなさい"のひと言では済まないこともある」と理解できそうですね。
下の子が上の子のアイスを食べたことで起きてしまった、今回のトラブル。下の子が謝罪をしたものの、「謝ったんだから許してあげなさい」と強要するのはおかしい、とママたちは考えたようですね。もちろん謝罪は大切なことですが、残念ながら謝罪だけではどうにもできないこともあります。そんなときには本人に弁償させることで、身をもってルールを学ぶことができるかもしれません。
文・motte 編集・みやび イラスト・わたなべこ