NTT西日本が、福岡県の新宮町にてDXの取り組み支援 - 持続可能な町づくりに向けて

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2023年09月04日 09:51  マイナビニュース

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福岡県の新宮町、西日本電信電話 九州支店(以下、NTT西日本)、AKKODiSコンサルティングは9月1日、「ICTを活用した持続可能なまちづくり包括連携協定」を締結。新宮町の桐島光昭町長は「今後、町が目指している持続可能な町づくりに向けて、より効果的な施策を展開していけるものと確信しております」と期待感を口にした。

○■新宮町が目指すもの

福岡県の北西部、玄界灘に面する新宮町では「人がいきいき 未来をつむぐ 挑戦するまち しんぐう」の実現に向けて取り組みを進めている。今回の包括連携協定は、ICTを活用して新宮町の一層の活性化、および住民サービスの向上を図ることを目指したもの。

新宮町役場で行われた締結式に出席した桐島町長は「ICTを活用して、町民の皆さまが日常生活において安全、安心、幸せ、豊かさを実感できるような、より良い地域を作り上げていきたい」と抱負を述べる。

これまで新宮町では、SSX推進(Shingu Sustainability Transformation:市街地、離島・中山間地域ごとに存在する多様な地域課題についてDXによる解決を目指す地域イノベーション連携モデルの構築)に注力してきた。

本協定では、SSX推進を以下の側面から強化する。

【1】 スマート役場(仮称)の実現
【2】 マイナンバーカード活用による住民利便性の向上
【3】 ICTを活用した地域活性化
【4】 ICTについての職員の教育および体験機会の構築

スマート役場(仮称)とは、来庁することなく行政手続きが行える役場のこと。LINEのようなチャットアプリから行政手続きが完了するような仕組みも考えている。

新宮町、NTT西日本、AKKODiSコンサルティングの3者は、町の施設を改修して住民がICT技術を学習できるスペースやコワーキングスペースをつくる。また、連携協定を締結している学術機関、企業などと住民がコミュニケーションを図れるスペースも運営していく。

桐島町長は「住民がデジタル化の恩恵を享受できる環境をつくっていきます。SNSを用いたプッシュ型の情報発信も考えていますし、希薄になっている地域住民のコミュニケーションづくりにもICTを活用していければ。3者で相談しながら、既存サービスを活用したり、何か新しいサービスをつくったりできればと考えています」と説明する。
○■地域との結びつきを深めるNTT西日本

NTT西日本は2019年より全30府県において、それぞれの地域に活気を呼び起こす地域活性化推進プロジェクト、いわゆる「ビタミン活動」の取り組みを推進してきた。NTT西日本の右田聖秀氏は「強力なパートナーシップによって、町内のDX化と地域課題の解決に貢献していきます」と力を込める。

NTT西日本では令和2年度に相島(あいのしま、新宮町の離島)に海底光ケーブルを敷設。それ以降も高速通信の環境を整備したり、職員の教育を支援したりと、新宮町のDXの取り組みに積極的に協力している。

そして行政ニーズに対応できるICT人財の育成、自治体業務のビジネス化、ICT人財を通じた地域貢献の役割を担うのはAKKODiSコンサルティング。同社の川崎健一郎氏は、これまでも様々な自治体においてデジタル人材を育成してきた実績がある、とアピールしたうえで「本枠組みにおいても、新宮町が目指す生き生きとした町づくりに人財育成の側面から貢献していきます」と自信をのぞかせた。

近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら(近藤謙太郎)
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