バルサで得た自信を胸にスペイン代表へ! 初招集の16歳ラミン・ヤマル「できる限り楽しみたい」

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2023年09月07日 00:40  サッカーキング

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バルセロナでは右WGで立ち位置を確立しているヤマル [写真]=Icon Sport via Getty Images
 スペイン代表に初招集されたFWラミン・ヤマル(バルセロナ)が意気込みを語った。スペインサッカー連盟(RFEF)の公式HPが4日に伝えている。

 現在16歳のヤマルはモロッコ人の父と赤道ギニア出身の母の下、スペインのカタルーニャ州で産声を上げた。6歳で地元の名門バルセロナの門を叩くと、“ラ・マシア”(バルセロナの育成組織)を代表する逸材に成長し、今年4月に行われた昨季のラ・リーガ第32節ベティス戦でクラブ史上最年少となる15歳290日でトップチームデビューを飾った。昨季はトップチームでの出場機会はこの1試合のみだったが、今季はプレシーズンからシャビ・エルナンデス監督の信頼を掴み、トップチームが主戦場に。ラ・リーガ開幕戦のヘタフェ戦に途中出場すると、第2節カディス戦ではスタメン入りを果たし、21世紀のラ・リーガにおける最年少先発出場記録を塗り替えていた。以降は先発に定着し、ここまで2アシストを記録するなど、右サイドのウインガーとして輝きを放っている。

 この活躍はスペイン代表を率いるルイス・デ・ラ・フエンテ監督の目にも留まり、ヤマルは9月のEURO2024予選に臨むメンバーに招集された。これまでにヤマルはU−19など年代別の代表に“飛び級”で招集されたことはあっても、A代表から声がかかるのは今回が初のこと。「こんな経験ができるなんて信じられないよ。できる限り楽しみたい」と喜びを露わにしている。

 バルセロナのトップチームでの公式戦出場試合数は未だ5試合だが「僕は落ち着いているよ。バルサでもトップレベルの環境に慣れてきたんだ。どうなるかが楽しみだ」と期待感を口に。バルセロナのチームメイトでスペイン代表にも名を連ねる選手たちからは、常日頃からアドバイスを貰っていることも明かした。

「(アレハンドロ・)バルデとはよく話すよ。彼はいつだって僕に『楽しめ』『恐れるな』『頑張れ』などのポジティブな言葉をかけてくれるんだ。それはガビも同じで、怖がらずに挑戦するよう背中を押してくれる。ペドリも同様にいつも助けてくれる存在だ」

 また、バルセロナの“新星”として大きな注目を集めていたヤマルを巡っては、父の祖国であるモロッコ代表入りの可能性も取り沙汰されていた。だが、RFEFの幹部が代表招集の意向を伝えると、ヤマルは即座に首を縦に振ったと報じられている。ヤマル自身も「僕はU−15の頃からずっとスペインのためにプレーしてきた。スペイン代表でプレーし、ワールドカップやEUROなどすべてのトロフィーを掲げたい。これは僕にとって明確な目標だった」と話しており、スペイン代表入りの決断に迷いはなかったと主張した。

 スペイン代表で共にプレーする選手たちについて「みんな信じられないほど素晴らしい選手だ」としつつも、「でも、特に好きな選手は(マルコ・)アセンシオだ。彼のプレーを一目見て、すぐに魅了されたんだ」と憧れを公言。自身が今のスペイン代表チームにもたらせるものについては「若さとプレーすることへの喜びは間違いなく与えられる。ピッチ上ではドリブルの積極性、そして遊び心だね」と話している。

 スペイン代表は8日に敵地でジョージア代表と、12日にホームでキプロス代表と対戦予定だ。仮にヤマルがピッチに立った場合、ガビ(バルセロナ)が持つスペイン代表の最年少出場記録(17歳62日)を大幅に更新する。

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