「この世とあの世の境目ではないか」日本とは思えない、実在する“異世界スポット”

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2023年09月09日 21:00  週刊女性PRIME

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千望峠のサンピラー:北海道空知郡上富良野町千望峠。https://www.kamifurano.jp/(写真提供/安彦嘉浩)

 漫画やアニメ、ライトノベルなど、“異世界転生もの”がひとつのジャンルとして確立された感のある昨今。

本当に日本!?まるで異世界のような絶景

 景勝地や観光地に精通する『ロケーションジャパン』(地域活性プランニング)編集長の山田実希さんに、そういった場所は実在するのかと聞いてみると、

「ここ数年“絶景”が注目を集めていますが、その中には“本当にこんな景色が存在するんだ!”“まるでゲームの中みたい!”など、まるで異世界に迷い込んだかのような気持ちになる風景もありますね。日常から大きく切り離されたその空間は、人の手が加えられているものもありますが、基本的にあるのは大自然の圧倒感。絶景がさらに昇華すると“異世界”になるのかもしれないですね」

 山田さんが教えてくれた、とっておきの“異世界スポット”を巡ってみよう。

「まずは北海道・上富良野町のサンピラー。冬の朝、氷点下15℃以下、高湿度、快晴無風などの特定の条件が整わないと見られません」(山田さん、以下同)

 空気中の微細な氷結晶、いわゆるダイヤモンドダストが太陽光を反射することで、サンピラーは形成されるという。

「自然が織りなす光の柱は、まさに奇跡。オーロラを見るよりも難しいと言われる、激レア風景です」

 上富良野町の千望峠、パノラマロード江花、三段山などで拝めるチャンスが。

『ウルトラマン』でヒドラが登場した山

 続いては、大室山(静岡県伊東市)。

「伊豆高原の別荘地帯に突如として現れる大室山は『ウルトラマン』('66年)でヒドラが登場した山としても有名です。怪獣の出現シーンにふさわしい、独特感があります。リフトに乗って頂上に行くとカルデラのようになっていて二度ビックリ。手軽に行ける異世界だと思います」

 毎年2月には山焼きが行われる。初春には黒、春には若葉色、夏には深緑、秋にはススキの銀色、冬には黄金色へと姿を変え続ける。

「京都府京丹後町間人(たいざ)あたりの海岸線で、毎年4月から5月にかけて見られる夜光虫(ノクチルカ)。諸条件がそろわないと見られないそうですが、闇の中で青く輝く海は幻想的で神秘的です」

 夜光虫は、波の刺激などを受けて青白く発光するのだそう。

「火山活動によって形成された浄土平(福島県福島市)は日本とは思えない風景というか、まるでアリゾナのよう。名前も浄土平ですから、この世とあの世の境目ではないか……なんて想像も膨らみます。死後の世界を描いた『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』('16年、長瀬智也&神木隆之介主演)のロケ地にもなりました」

 車窓からもそのダイナミックな景観は楽しめるが、装備を整えてのトレッキングがオススメ。

 関東最大の鍾乳洞である不二洞(群馬県上野村)も異世界感たっぷり。

「鍾乳洞にはいくつか足を運んでいますが、この規模のものは珍しいです。相次ぐ奇観と光の演出は、冒険気分を存分に楽しめると思います」

 かつて僧侶が修行の場としていたため、洞内各所には仏教にちなんだ渋い名称がつけられている。“閻魔の金剛杖”を7回なでて願をかけるとかなうとか。

「大谷資料館(栃木県宇都宮市)は、一般の人々の目に触れることはなく“未知なる空間”と呼ばれた大谷石採石場跡。ミュージックビデオの撮影にもよく使われています。地下30mに広がる空間は地下神殿のようでもあり、ゲームのダンジョンのようでもあります」

 年間の平均気温は8℃。そのひんやり感からも非日常を味わえる。

『ロケーションジャパン』

映画やドラマ、アニメなどのロケ地を徹底紹介。あの作品のあのシーンにいざ、トリップ! 奇数月15日発売。499円(税込み)。地域活性プランニング

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  • うちの近所はもともと里山で ある地点からは現代の人工物が見えないせいで一瞬タイムスリップしたかのように幻惑される。大自然でなくても異世界のような景色はある。
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