キス騒動のスペインサッカー連盟会長が辞任を発表「続けることができない」

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2023年09月11日 11:01  サッカーキング

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会長を辞任したルビアレス氏 [写真]=Getty Images
 スペインサッカー連盟(RFEF)は10日、ルイス・ルビアレス会長が辞任したことを発表した。

 今夏に行われたFIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージランド2023で初優勝を成し遂げたスペイン女子代表。しかし、その後の大会表彰式の最中にRFEFのルビアレス会長が選手たちを祝福していたなか、エルモソに対してはハグをした後に両手で顔を掴んで口にキスをするという強引なスキンシップを行ったことで、国内外から批判が殺到している。

 しかし、ルビアレス会長は騒動後の会見で自身への批判を「偽りのフェミニズム」と表現して辞任を拒否するなど、反省の色を全く見せず。一方、エルモソは自身の公式SNSで同意なしでのキスだったことを強調し、同会長が解任されるまで代表活動をボイコットすることを宣言。多くの男女の代表選手がエルモソに連帯し、ルビアレス会長の辞任を要求していた。

 この影響ですでにスペイン女子代表のホルヘ・ビルダ監督のコーチングスタッフの大半が辞任したほか、81人の選手がスペイン代表でのプレーを拒否する事態になり、FIFA(国際サッカー連盟)の規律委員会はルビアレス会長に対して国内外におけるすべてのサッカー関連活動が暫定的に90日間停止する処分を発表している。

 これを受け、先日にはルビアレス会長に代わってRFEFのペドロ・ロシャ氏が暫定会長となり、体制を刷新することが宣言されると、5日にはビルダ監督が解任され、モントセラート・トメ監督の就任も発表。スペイン女子代表では初となる女性指揮官が誕生している。

 その後、6日にはエルモソが同意なしに唇にキスをしたルビアレス氏を性的暴行の疑いで告発したことが発表され、正式に訴状を提出されたことにより、ルビアレス氏が有罪となった場合には罰金または1年から4年の懲役刑が科される可能性があることが明らかになっていた。

 このような状況でも正式には辞任していなかったルビアレス氏だが、ついに辞任を決断。RFEFは公式サイトで「ルビアレス氏が今夜辞任を表明したことを認めた。このことはペドロ・ロシャへの書簡を通じて連盟に知らされた。さらに、UEFA(欧州サッカー連盟)副会長の職も辞任する」と声明を発表した。

 なお、ルビアレス氏はイギリス人ジャーナリストであるピアーズ・モーガン記者との独占インタビューで「自分の仕事を続けることができない」と語りながら、最終的に辞任に至った理由についても次のように明かした。

「父や娘たちと話をした。彼らは私に対する疑問がないことを知っている。それに近しい友人たちからは『ルイス、あなたは自分の尊厳に集中して自分の人生を続ける必要がある。そうしないと、愛する人たちや愛するスポーツに損害を与えることになる』とも言われた」

「これは私だけの問題ではなかった。私に対する姿勢は常に重要である第三者にも影響を与える可能性があった。このような状況になった今、これは私がしなければならない賢明なことだった」

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