結婚式当日に新郎に逃げられた新婦、義理の父親と結婚する羽目に（インドネシア）＜動画あり＞

結婚式は新郎新婦の門出を祝う特別な日だが、このほどインドネシアで結婚式当日に新郎が行方をくらましてしまった。しかし両家の間で持参金や結婚式の準備にかかった費用のこともあり、新婦は新郎の父親と結婚する羽目になってしまったという。この結婚式についてインドネシアのニュースメディア『TribunNews.com』などが伝えると、SNSでは「なぜ結婚を強行するのか？」といった声が多数あがっている。

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インドネシアの北マルク州オビ島にあるジコタモ村で、現地時間8月29日に執り行われた結婚式が注目を集めている。当時、地元に住む20歳のイスラさん（Isra）と19歳女性（イニシャルが“SA”とだけ伝えられている）の結婚式が執り行われる予定だった。

しかし結婚式当日、イスラさんは式場に現れることなく行方をくらましてしまったのだ。だが、これに困惑したのは新婦だけではなかった。新郎の家族はすでに新婦の家族に対して持参金としてヤギ1頭に25キロの米袋2つを手渡しており、新婦の家族は結婚式の準備に2500万ルピア（約23万8000円）を費やしていた。

インドネシアでは一般的に結婚式の費用は新婦の家族が負担するようだが、イスラさんの家族は新婦の家族に大きな損失を与えてしまうことを避けたかったのか、新婦の義理の父親になるはずだった新郎の父親が代わりに結婚することになったのだ。

新婦がこれに承諾したのかどうかは今のところ伝えられていないが、この結婚式についてSNSで注目されるようになると、「なぜ結婚を強行するのか？」「結婚って夫婦間の合意が必要でしょう」と新郎の父親との結婚に懸念を示す声があがった。

一方で新婦の兄であるウィスト・アフマドさん（Wisto Ahmad）は8月31日にインドネシアのニュースメディア『TribunNews.com』のインタビューに応じ、このように語っている。

「新郎の家族から『息子は誰にも気づかれずに失踪した』と言われました。イスラさんは妹（SAさん）の恋人であることを認めており、結婚する意志もあったのです。私たちは警察にこの件を一旦は相談したものの、今は訴えを起こして法的措置を取ることは考えていません。まずは彼が現れるのを待つしかありません。」

ウィストさんによると、イスラさんはSAさんと長い間恋人関係にあり、結婚は強制的なものではなかったと主張している。しかし、イスラさんがなぜ行方をくらましたのか分かっておらず、ウィストさんは地元メディアを通して「イスラさんを見かけたら連絡をください」と電話番号を掲載して情報を呼びかけている。



画像は『TribunNews.com　2023年9月4日付「Fakta Viral Pria di Obi Kabur Jelang Akad, Mempelai Wanita Pasrah Pernikahan Diwakili Ayah Pacarnya」（Tangkapan Layar Video TribunTernate.com）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　MasumiMaher）