ポステコグルー監督、メンタルが不安定なリチャーリソンの支援を約束「彼が望む手助けをする」

　トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督がブラジル代表FWリチャーリソンの不調について触れた。15日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

　リチャーリソンは昨季エヴァ―トンから6000万ポンド（約110億円）でトッテナムに加入したものの、初年度は公式戦35試合の出場で3ゴールにとどまり、今季も公式戦4試合に出場し、EFLカップでの1ゴールのみと難しい時期を過ごしている。

　8日に行われた「FIFAワールドカップ2026南米予選」第1節ホームでのボリビア戦では決定機を外した後、交代を命じられた。涙を流す姿もあり、ブラジルメディアに対して「この5カ月間、ピッチの外では激動の時を過ごした。今は安定しているけど、自分の心を整えるためにイングランドの心理学者の助けを借りるつもり」と明かしていた。現地メディアは、自身の代理人とトラブルがあり、関係を解消したことが原因と報じている。

　これらの報道を受け、ポステコグルー監督は「リッチー（リチャーリソン）が必要としているものが何であれ、私たちは彼が望む場所に行けるよう手助けをします」と厚い支援を約束した。

　また、指揮官はサッカー選手のメンタルヘルスが十分に行われているかどうか疑問を呈しながら「人々は、サッカー選手は必要なお金をすべて手にしていて、それが完璧な人生だと思っている。しかし、ドレッシングルームにいる誰もが何かを抱えているのは間違いない」とコメントし「時々、選手たちは、自分の人生は完璧であるべきだという罠にはまることがある。視野を広く持ち、バランスを保つことが大事なんだ」とサッカー選手としてのメンタルの重要性を強調した。