
リビア東部を襲った大洪水の被害について国連人道問題調整事務所(OCHA)は16日、最も被害が大きい都市デルナで、死者が約1万1300人、行方不明者が1万100人に上ると発表した。リビア赤新月社の集計に基づく人数だという。18日で発生から1週間を迎えるが、捜索は続いており、犠牲者は「さらに増えるとみられる」としている。
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デルナの洪水は、リビアに上陸した地中海ハリケーンによる大雨でダムが決壊し、11日未明に起きた。OCHAによると、デルナ以外の都市でも推定170人の死者が出ている。家を失った人は4万人を超えた。
赤十字国際委員会(ICRC)は、内戦などで使用された地雷や不発弾が洪水で流され、これまで安全とみられていた場所でも爆発する恐れがあると警告している。(カイロ=武石英史郎)
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