ホセルの決勝弾でレアルが5連勝! 久保建英は先制弾演出に幻のゴラッソも、ソシエダは逆転負け

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2023年09月18日 06:01  サッカーキング

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逆転ゴールを決めたホセル [写真]=Getty Images
 ラ・リーガ第5節が17日に行われ、レアル・マドリードとレアル・ソシエダが対戦した。

 唯一のラ・リーガ開幕4連勝と絶好のスタートを切ったレアル・マドリードは、今夏の目玉補強として加入したジュード・ベリンガムが全試合でゴールを挙げるという驚異的な活躍を披露。ここまで5ゴール1アシストで、カリム・ベンゼマの退団やヴィニシウス・ジュニオールの負傷を忘れさせるようなパフォーマンスを見せている。一方、レアル・ソシエダは対照的に開幕3戦をドローで終える苦しい序盤戦となったが、前節は久保建英の2ゴールもあってグラナダに5−3と大勝。今季初白星を飾った。

 レアル・マドリードは後半アディショナルタイムにベリンガムが決めた劇的ゴールにより2−1で勝利した前節ヘタフェ戦からスターティングメンバー2名を変更。トニ・クロースが3試合ぶり、フェデリコ・バルベルデが2試合ぶりの先発に復帰した。一方、レアル・ソシエダはここまで3ゴールを挙げている久保が、古巣対決に向けて開幕から5試合連続のスタメン出場。ロビン・ル・ノルマン、マルティン・スビメンディ、ミケル・メリーノらも先発に名を連ねた。

 試合は立ち上がりの5分に動く。レアル・ソシエダはキーラン・ティアニーが左サイドから縦に突破すると、アンデル・バレネチェア、ブライス・メンデスを経由して右サイドに開いていた久保にボールが渡る。アマリ・トラオレが内側のスペースを駆け上がり、久保はカットインから左足で低い弾道のクロスボールを供給。ボックス内に走り込んでいたバレネチェアがダイレクトで合わせると、1度はGKケパ・アリサバラガに阻まれたが、2度、3度とこぼれ球を押し込んだ。久保のお膳立てからバレネチェアが2試合連続の今季3点目を記録し、レアル・ソシエダが先手を取った。

 勢いに乗ったレアル・ソシエダは11分、B・メンデスからボールを引き取ったミケル・オヤルサバルが右サイドへ展開すると、待っていた久保がカットインから左足を振り抜く。強烈なミドルシュートでゴールネットを揺らしたが、オフサイドポジションにいたオヤルサバルの背中にシュートが当たっており、ゴールは認められず。ゴラッソは幻となった。

 先手を取られたレアル・マドリードは16分にチャンスを作る。敵陣でGKアレックス・レミロからのパスを奪ったダニエル・カルバハルがドリブルでボックス右に侵入すると、マイナスへの折り返しにホセルが反応。意図していたよりもやや後ろ気味のボールをうまく合わせたが、シュートはクロスバーに嫌われる。オヤルサバルのヘディングでのクリアを拾ったカルバハルが再びクロスボールを送ると、ロドリゴがバイシクルシュートを狙ったが、ジャストミートせずに枠を外れた。

 その後はレアル・マドリードがボールを保持して攻め込む展開となり、ベリンガムやロドリゴがゴールに襲いかかるが、ゴールネットを揺らすことはできない。レアル・ソシエダにとっては苦しい時間が続いたが、30分には自陣でH・トラオレからのパスを受けた久保が右サイドを突破。自ら敵陣まで持ち運び、カットインから左足シュートを狙ったが、ここはGKケパが立ちはだかる。直後の31分には再びH・トラオレのパスから、ボックス右で時間をかけた久保が左足でクロスボールを送ると、走り込んできたメリーノが頭で合わせた。だが、ヘディングシュートは再びGKケパにセーブされ、レアル・ソシエダは追加点を奪えなかった。

 前半終盤にかけてはレアル・マドリードが主導権を握ったが、ゴールネットを揺らすことはできず、前半はスコアレスドローで終了。後半に入るとホームチームが遂にゴールをこじ開ける。46分、右サイドでのパス回しからバルベルデが逆サイドに展開すると、待っていたロドリゴはカットインから外側を駆け上がったフラン・ガルシアを使う。マイナスへ折り返すと、バルベルデが強烈な一撃を叩き込んだ。“アルコン”が今季初ゴールを挙げ、後半開始から40秒ほどでレアル・マドリードが試合を振り出しに戻した。

 さらに60分、レアル・マドリードは敵陣でクリアボールを回収しながら2次攻撃を続けると、オーレリアン・チュアメニが左サイドへ展開。F・ガルシアが縦へ突破してクロスボールを送ると、これがファーサイドで待っていたホセルにピタリ。叩きつけるヘディングシュートを沈め、ホセルの2試合連続ゴールでレアル・マドリードが逆転に成功した。

 後半はレアル・ソシエダにとって苦しい時間帯が続き、なかなか決定的なシーンを作ることはできない。再三見せ場を作っていた久保も持ち味を発揮する場面が少なく、74分には対応でやや手を焼いていたF・ガルシアに代えてナチョ・フェルナンデスがピッチに送り出され、レアル・マドリードの守備面が強化された。

 90分にはカウンターの場面で途中出場のブラヒム・ディアスが右サイドで時間を作り、右足でクロスボールを送ると、走り込んできたベリンガムがヘディングシュート。ベリンガムの5試合連続ゴールかと思われたが、ここはGKレミロが好セーブを見せた。

 試合はこのままタイムアップ。レアル・マドリードは早い時間帯に失点を喫したが、バルベルデとホセルの得点で逆転に成功し、開幕から無傷の5連勝を飾った。一方、レアル・ソシエダは今季初黒星に。久保は今季初のフル出場を果たしたが、ややアンラッキーなゴール取り消しもあり、昨季の第33節に続く2試合連続の“恩返し弾”とはならなかった。

 両クラブは20日にチャンピオンズリーグの戦いを控えており、レアル・マドリードはウニオン・ベルリンと、レアル・ソシエダはインテルと、ともにホームで対戦する。次節のラ・リーガは24日に行われ、レアル・マドリードは敵地でアトレティコ・マドリードとのダービーマッチに臨む。一方、レアル・ソシエダはホームにヘタフェを迎える予定だ。

【スコア】
レアル・マドリード 1−2 レアル・ソシエダ

【得点者】
0−1 5分 アンデル・バレネチェア(レアル・ソシエダ)
1−1 46分 フェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリード)
1−2 60分 ホセル(レアル・マドリード)

【スターティングメンバー】
レアル・マドリード(4−4−2)
GK:ケパ
DF:カルバハル、リュディガー、アラバ、F・ガルシア(74分 ナチョ)
MF:チュアメニ(61分 カマヴィンガ)、バルベルデ(87分 L・バスケス)、クロース、ベリンガム
FW:ロドリゴ(87分 B・ディアス)、ホセル(61分 モドリッチ)

レアル・ソシエダ(4−3−3)
GK:レミロ
DF:H・トラオレ、スベルディア、ル・ノルマン、ティアニー(69分 A・ムニョス)
MF:スビメンディ、B・メンデス(81分 ザハリャン)、メリーノ
FW:久保建英、オヤルサバル(81分 サディク)、バレネチェア(81分 アリ・チョー)

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