
ドイツの首都ベルリンのシンボルとして知られる観光名所のブランデンブルク門で17日、環境活動団体「最後の世代」のメンバーらが門の柱に塗料を吹きかける事件があった。警察は14人を現場で拘束し、器物損壊の疑いで調べている。
2023年9月17日、環境活動団体「最後の世代」のメンバーらによって塗料をかけられたブランデンブルク門=ロイター
この団体がX(旧ツイッター)に投稿した動画や写真には、ブランデンブルク門の6本の柱に消火器のようなものでオレンジや黄色の塗料を吹きかける様子などが映っている。この団体は2030年までに化石燃料の使用を中止するよう求めており、「今こそ政治的転換の時だ」とXに投稿した。
この団体のメンバーは、気候変動対策を求めてドイツ各地で道路に座り込んで交通渋滞を引き起こしたり、食料問題への影響を訴えるとして美術館の名画にマッシュポテトを投げつけたりしたこともある。こうした過激な抗議活動に対して批判が集まっている。(ベルリン=寺西和男)
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