東京・八重洲の工事現場で作業員転落　2人死亡、1人重体

　19日午前9時20分ごろ、東京都中央区八重洲1にある建設中のビルの工事現場で、7階部分で作業していた20〜40代の男性作業員4人が3階に転落し、3階にいた1人も巻き込まれた。警視庁中央署などによると、30代1人と40代1人が死亡した。ほかにも、40代1人が意識不明の重体。20代2人は意識があるという。

　中央署などによると、現場では地上51階、地下4階建てビルを建設中だった。作業員らは当時、7階部分で作業していたが、ビルの支柱となる鉄骨が何らかの原因で倒れてきた影響で転落したとみられる。鉄骨は約15トンあるという。

　現場はJR東京駅八重洲口や東京メトロ日本橋駅そばのオフィスビルが建ち並ぶ場所にある再開発地区。

　現場のビルで作業していた男性は「揺れがあり、すごい音がして、下を見たら鉄骨や足場がめちゃくちゃになっていた。何人かの作業員が倒れているのが見えた」と話した。

　近くのホテルで勤務する40代男性は「雷のような音と、地震のような揺れと地響きがあった。工事現場に目を向けると大勢の作業員が出てきて騒然となっていた。40〜50代くらいの作業員が顔から血を流して搬送されていくのを見た」と驚いた様子で話した。【菅健吾、宮城裕也、岩崎歩】