「人ごとじゃないんです」26歳で早発閉経と診断された千種ゆり子、映画で伝える自らの経験

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2023年09月22日 08:10  週刊女性PRIME

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千種ゆり子さん

 26歳で『早発閉経』と診断された千種さん。つらい経験から学び、“映画”という形で世の中の女性たちに伝えたいこととは─。

生理不順はストレスのせいだろうと思っていた

昨年、私自身の経験を公表したとき、“私も同じ経験をしました!”など共感の声を多くいただきました。悩みをひとりで抱えている女性がたくさんいる。こういう問題があるということをひとりでも多くの方に伝えられたら、と考えたのがそもそもの始まりでした

 こう語るのは、お天気キャスターで気象予報士の千種ゆり子。24歳から生理不順に悩まされ、26歳のとき難治性の不妊症『早発閉経』と診断を受けた。その事実をSNSで公表すると、ネットニュースで1000件を超えるコメントが寄せられ、大きな反響を呼んだ。

 今回、自らの経験をより広く発信しようと企画したのが映画『わたしかもしれない(仮)』。プロデューサーとして製作に関わる。

 物語の主人公は25歳の深山はるか。不妊治療中の友人にすすめられ婦人科を受診したはるかは、「女性なのに男性ホルモンが多い」と診断される。そんな中、中学生の優佳里と出会い、心を通わせる。2人は次第に“母になること”に固執するようになり─。

 監督は『愛のくだらない』(2020)で第14回田辺・弁慶映画祭弁慶グランプリを受賞した野本梢

私の経験を彼女に打ち明けたとき、気持ちが揺れたそうです。当初は“私(千種)の話を作りたい”と言われましたが、早発閉経や“私”のことから広げて、もっと普遍的な“私たち”の話として、また、自分ごととして受け止めてもらえるようにしたいと提案しました。

 それに賛同してもらってできあがった脚本は、私自身“こういう視点もあるのか”とハッとさせられるところがたくさんありました」

 主人公のはるかは25歳で、不調を感じつつ忙しい日々に追われ対症療法でやり過ごす。千種もまた当初は自身の異変をさほど深刻には受け止めていなかった、と振り返る。

『早発閉経』は100人に1人いる

最初は生理不順もストレスのせいだろうと思っていました。婦人科にも通い、ピルを処方されています。けれど2年ほどたったころホットフラッシュが出るようになって、セカンドオピニオンを受け、そこで初めて『早発閉経』だと告げられました。

 その後、不妊治療もしていますが、最終的に諦めています。もっと早くわかっていれば、できる手立てもあったのだけれど……」

 大半の女性は20代の自分が閉経を迎えるなど考えもしないだろう。だが千種の経験した『早発閉経』は100人に1人いるとされていて、劇中、はるかが聞かされた診断はさらに多いといわれているという。

決して人ごとじゃないんだ、ということを若い方に知ってほしい

 と千種が言うとおり、想像以上に身近な問題だ。映画製作にあたり、8月からクラウドファンディングをスタート。滑り出しは順調で、公開は'25年春以降を目指す。

生理が重い、不順など、何かしら不調を抱えている人は多いはず。若い女性にとって婦人科というのはハードルが高くはあるけれど、そこで病気を放置していると将来の選択肢が狭まってしまうこともあります。

 不調の解決の糸口を見つけたり、この先、子どもをどうするかなど、未来を選ぶために若いうちに自分でできることがあるということを伝えたい。映画を見てもらうことで、ちょっとでもみなさんが持てる選択肢が増えたらいいなと思います」

取材・文/小野寺悦子 衣装提供/Dessin

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