今もくすぶるマスク問題…「みんなしてないのにヘン」「いい加減はずせば?」と叩く人の言い分

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2023年09月22日 22:11  All About

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新型コロナウイルス対策としてのマスク着用は個人の判断に委ねられている。マスクをはずす人も増えてきた。とはいえ、それぞれの事情でマスクを着用する人だっているのだが、それを否定し、叩く人もまたいるのだ。
新型コロナウイルスへの対応としてマスクをするか否かは、個人の裁量に任されている現状。そして今もコロナウイルスは消滅したわけではなく、このところ第9波が来ているとも言われている。話題になる機会が減っているとはいえ、気を配ったほうがいいと考える人がいても不思議ではない。

喘息もちだから注意しているだけなのに

「私は大人になってから喘息にかかったので、今でも混んだ電車や室内などではマスクをつけています。自分が人にうつさないためにも。ただこの夏は暑かったし、本当につらかった。子どもたちを遊びに連れていくときは近所に住む父に、車を貸してもらうこともありました」

そう言うのはアサコさん(42歳)だ。ただ先日、学校から帰ってきた9歳の息子が突然、アサコさんに尋ねてきた。

「ママはどうしていつもマスクをしているの?『みんなしてないのにおかしいよ。うちのお母さんも言ってたよ。おまえのママ、ヘンな顔してるの?』と友だちに言われたらしいんです。思わず笑っちゃったけど、息子は『家ではしてないよ』と言い返したそう。

すると、外で見せられない顔なんだ、とまた言われたとか。まあ、こういうのって結局、子どもの感想ではなくて親が家で言っているということですよね」

見識を疑う「友だち」からの返答

誰が何をしても好き勝手に噂をするのが「世間」というもの。自分は気にしていないが、息子が返答に困ったらかわいそうだと思った。

「だから、『今度、お友だちに言っておいて。ママは大人の喘息だからマスクをしてるのって』と簡単に伝えました。わかったと息子は元気よく言っていたけど、何日か経ってから、『大人なのに喘息になるって、タバコの吸いすぎなんだって。今どきどういう母親なのって言われた』とつぶやくんですよ。

友だちの親御さんの見識を疑いました。私はタバコは吸ったことがない。いや、たとえ吸っていたとしても、それを叩かれるいわれもありませんよね。もう何を言われても、僕は知らないで通しなさいと言っておきました。その友だちの親が聞きたいなら、私に直に言ってきなさい、と」

最初は笑っていたアサコさんも、そこまでの非礼に対して子どもを介して何かを伝える気にはなれなかった。その後、その子の親と学校で会ったが、いきなり目をそらされたという。

子どもを使って、他の親を中傷するような発言が許されてはいけない。

「いい加減、はずせば?」としつこい女友だち

専門家の間でもマスク着用の効果に関しては諸説あった。そうなれば自分で調べて、自分が信じる方法をとるしかない。

アキエさん(40歳)は、こんな経験をした。

「屋内、密室、人が密。やっぱりその3条件がそろうと気にはなりますね。先日、昔からの友人の結婚パーティがあったんです。ふたりとも再婚だからと結婚式は特にせず、友人を招いての立食パーティでした。

ところがこれが狭い会場に大勢の人で換気も悪く、大丈夫なのかなという感じ。食べるのもそこそこにして、マスクをして他の友人たちとしゃべっていたんです」

すると共通の友人がつかつかとやってきて、「いい加減、マスクをはずしたら? 来ている他の人たちに失礼よ」と言った。アキエさんがなぜ失礼なのかと聞いたら、顔がわからないからだと彼女は言う。

「私は単なる友人だから、顔がわからなくても構わないだろうし、そもそもあなたにマスクをとれと言われるのもおかしな話よねと静かに言いました。

すると彼女、『いつまでもビクビクしてマスクして、この暑いのにさらにうっとうしいわ』って。最初は失礼だと言っておきながら、そのうち暑いからうっとうしいと主張が変わっている(笑)。

あとから別の友人が、『彼女、以前はマスクをしていない人にキリキリしていたのに、今はマスクをしている人にかみついてるの。おかしいよね』って。まあ、時流に乗りたい人なのかもしれないけど、ヘンな世の中になりましたね。うんざりしたので、早々にパーティは引き上げました」

叩く人の目的は、マスクの是非ではない

マスクをする人しない人、それに関してとやかく言う人言わない人、世間の意見はどんどん枝分かれしていくようだ。

「いちばん大事なのは、他人の行動を不必要に叩かないことかもしれませんね。マスクをしている人もしていない人も、それぞれ事情なり考えなりがあるんでしょうから」

いい雰囲気だったパーティを離脱せざるを得なかったのは残念だったが、自分のせいでその場の空気を悪くしたらそれこそ「失礼にあたる」とアキエさんは考えた。それが「思いやり」というものではないだろうか。

亀山 早苗プロフィール

明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
(文:亀山 早苗(フリーライター))

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