内田繁らが手掛けた日本初のデザインホテル「ホテル イル・パラッツォ」が再オープン 内田デザイン研究所がリデザイン

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2023年09月23日 18:01  Fashionsnap.com

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 日本を代表するインテリアデザイナー内田繁の理念を継承した内田デザイン研究所がリデザインを手掛けた「ホテル イル・パラッツォ(HOTEL
IL PALAZZO)」が、10月1日にオープンする。1989年に誕生した同ホテルは開業から20年後、一度売却され創業当時とは違うコンセプトの施設となっていたが、2015年に現オーナーのいちご地所が取得。2021年秋に内田デザイン研究所がリデザインプロジェクトに参画し、2年をかけて完成させた。

 ホテル イル・パラッツォは、日本初のデザインホテルとして福岡県福岡市に開業。開業当時は内田繁がアートディレクターを務め、建築デザインに20世紀を代表するイタリア人建築家アルド・
ロッシ(Aldo Rossi)を、グラフィックデザインには田中一光をそれぞれ起用し、国内外のアーティストがコラボレーションして開発した。
 ホテルは地下1階、地上8階建てで、リデザイン後のエントランスは、開業当時の基調カラーの一つであるダークブルーを採用。長い通路の奥には、内田がデザインした曲線を描いたフラワーベースを設置することで、空間の直線とのコントラストを演出したという。2〜8階の客室はスーペリアクイーンやデラックスキングなど総客室数77室を用意。客室には内田のデザインをオマージュした家具を取り入れる。各階では、アルド・ロッシの作品がプリントされた鏡や内田がデザインした時計や照明で彩る。
 地下1階にはレセプションとラウンジを配置し、ラウンジはリデザイン前にアルド・ロッシがデザインした日本酒バー「エル・ドラド(EL DORADO)」で使用していた酒棚を再利用したことにちなみ、同じ名前をラウンジに付けた。約130席を備え、店内にはシンボルとして内田の晩年の作品である「ダンシングウォーター」を展示。朝食からディナーまでブッフェスタイルで提供し、21時以降はバーラウンジとして利用できる。

■HOTEL IL PALAZZO概要オープン日:2023年10月1日(日)所在地:福岡県福岡市中央区春吉 3-13-1公式サイト
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