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2023年09月24日 06:11 ITmedia PC USER
限定公開( 1 )
うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、9月17日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
●Windows 11の大型アップデートが9月26日に実施 Copilotのプレビューも
米Microsoftは9月21日(現地時間)、Windows 11の大型アップデート「Windows 11 22H2」を9月26日に実施すると発表した。このアップデートでは、Copilotがプレビューとして展開される。
これまでは「Windows Copilot」と呼ばれていたが、公式ブログでは「Microsoft Copilot」と表記されている。ただ、記事中では「Copilot in Windows」との表記もあり、正式な名称はまだ定まっていないのかもしれない。
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Copilotは「Windows+C」で起動する。起動後は画面右端にサイドバーのような形で表示される。手軽にBing Chatを利用できるというだけではなく、Windowsに統合されているので、各種設定変更や深い階層にある設定メニューの表示、ローカルにあるドキュメントの検索なども行える。
この他、22H2ではペイントに生成AI機能「Bing Image Creator」が追加されるとともに、背景の削除やレイヤー機能も実装される。また、「フォト」アプリでは背景ぼかしやOneDrive上からの検索機能を追加。「Snipping Tool」ではキャプチャーした画像からテキストを抽出可能になるなど、150を超える新機能が提供されるという。
●OpenAIが「DALL-E 3」を発表 「ChatGPT」統合
米OpenAIは9月21日(現地時間)、画像生成AIの新モデル「DALL-E3」を発表した。現在はリサーチプレビュー中で、10月中にChatGPT PlusとEnterpriseのユーザーにAPI経由で提供予定だ。今秋後半にはLabsでも利用できるようになる。
AIを用いた画像生成では、ユーザーが意図した通りの画像を生成するために試行錯誤する必要がある。これはプロンプトエンジニアリングとも呼ばれるが、DALL-E3では、ユーザーが入力したテキストに忠実な画像を生成する能力が飛躍的に向上したという。
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DALL-E3はChatGPT上にネイティブで構築されており、ChatGPTのチャットからそのまま画像生成を行える。生成された画像を微調整したい場合にもChatGPTに簡単に指示が可能だ。
●MicrosoftのGaming CEOが任天堂やValveの買収を否定
Microsoft Gamingのフィル・スペンサーCEOは9月20日(現地時間)、自身のX(旧Twitter)にて、前日に流出していた「任天堂もしくはValveの買収を検討する」という文章について「古いメールや文章を巡る会話を目にしてきた。私たちのチームの仕事がこのような形で共有されるのは残念だ」とコメントした。
「任天堂もしくはValveの買収を検討する」という文章は、Axios Gamingのステファン・トティロ氏がXに投稿していたもの。マーケティング責任者の沼本健氏が、ふとした思い付きとして、任天堂の買収についてスペンサー氏に尋ねたことに対し、2020年8月にスペンサー氏が返信したメールだ。
その中で、任天堂の株式取得に対して「機会があれば全面的に協力する」とする一方で、「敵対的な行動は良くない」と慎重な姿勢を示していた。
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いずれにしても、本格的に買収を計画していたような内容ではない。なお、このメールは米国連邦取引委員会(FTV)とMicrosoftの文章群の一部として公開されたものであり、関係のない宣誓証言録取書に添付されていたとのこと。
スペンサー氏は「あまりに多くのことが変わり、今、そして将来に向けて興奮すべきことがたくさんある。準備が整い次第、本当の計画を共有するつもりだ」と先のXの投稿でコメントしている。
●Unityが新料金体系を見直し 詳細は近日中に発表
米Unityは9月17日(現地時間)、12日に発表した新料金体系「Unity Runtime Fee」の導入に関し、コミュニティーに耳を傾け、ポリシーを変更する予定だとX(旧Twitter)に投稿した。
Unityは従来の料金体系に加えて、インストール毎に料金が発生するUnity Runtime Feeを突如発表し、開発者などからの強い反発を受けていた。Unityとしても、ある程度の反発は予想していたはずだが、それが予想以上に大きなものになってしまったのかもしれない。「混乱を招き、心配をかけしたことおわびする」「最新の情報は数日中に共有する」としている。
●Fitbitアプリがリニューアル 3タブ仕様に変更
米Googleは9月19日(現地時間)、今秋をめどに実施するとしていたFitbitアプリのリニューアルを始めると発表した。
従来のアプリでは、画面下部に「今日」「ディスカバリー」「コミュニティ」「Premium」というタブが並ぶが、リニューアル後には「Today(今日)」「Coach(コーチ)」「You(あなた)」の3つのタブ構成になり、気になる健康やウェルネスに関する情報が最前面に表示されるようになる。
また、新アプリでは、スマートフォンのセンサーとの通信が改善され、歩数のカウントがより正確になるという。FitbitデバイスやPixel Watchなどを着用していなくても、Fitbitアプリアプリだけでウオーキングやランニングなどを追跡できるようになるとしている。
●Amazonが新型スマートグラス「Echo Frames」を発表 269.99ドルから
米Amazonは9月21日(現地時間)、スマートグラス「Echo Frames」の新モデルを発表した。価格は269.99ドルから。Carreraデザインの「Carrera Smart Glasses with Alexa」も389.99ドルで販売する。現時点で、日本での展開は未定だ。
本製品はスマートグラスといっても映像の表示機能はなく、ツルの部分にスピーカーを搭載するオーディオグラスだ。初代の「Echo Frame」は2019年に限定で発売され、2020年には第2世代が発売されていた。今回の新モデルは第3世代にあたる、
ユーザーからデザイン面での要望が多かったとして、新モデルはフレームデザインを5つ+Carreraモデル2つの計7デザインを用意している。いずれもIPX4の耐水性を持っており、サングラスや処方レンズにも対応する。
また、バッテリー持続時間も改善しており、前世代と比べて連続オーディオ再生時間が最大40%、連続通話時間が最大80%長くなった。音響面も新しくなり、低音が3倍強化された他、音漏れも少なくなったという。
※記事初出時、Windows 11のバージョン表記に誤りがありました。おわびして訂正します(2023年9月25日午後21時30分)。
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Windows XP壁紙がダサセーターに(写真:ITmedia NEWS)102
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