
今回は、現役の会社員時代にどのぐらいの収入があれば、将来、年金を月17万円もらえるのかについてです。
Q:年金を月17万円もらえる人は、現役時代にどのぐらいの収入がある人ですか?
「会社員が将来年金を月17万円もらうには、現役時代にどのぐらいの収入が必要ですか?」(31歳)A:年収の目安は539万5000円(月額44万9601円)です
今回は将来、毎月17万円の年金を受け取れる会社員の現役時代の年収について計算してみます。前提条件は、平成15年4月以後に40年間厚生年金に加入、ボーナスの支給はなく、40年間の年収は一定とします。
平成15年4月以後の厚生年金額は、平均標準報酬額×5.769/1000×平成15年4月以後の加入月数(※)で計算します。
|
|
老齢基礎年金は、令和5年度で満額の月額約6万6250円を受給できると仮定します。
この条件で考えると、将来、毎月17万円の年金を受け取るためには、老齢厚生年金は月額10万3750円(17万円−6万6250円)受け取る必要があります。
老齢厚生年金を月額10万3750円(年額124万5000円)受け取るための年収を計算すると、年収の目安は539万5000円(月額44万9601円)です。
●計算式
平均標準報酬額×5.769/1000×480カ月(加入期間)=124万5000円(年間の厚生年金受給額)
平均標準報酬額=124万5000円/(5.769/1000×480)≒44万9601円
平均標準報酬月額を年収に換算します。
44万9601円×12カ月≒539万5000円(年収)
また、65歳時点で、厚生年金の加入期間が20年以上あると、要件を満たす配偶者がいる場合、老齢厚生年金に配偶者加給年金額が上乗せしてもらえることになります。
|
|
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)