大谷翔平の移籍先チームを考察「来季打者のみ」でもラブコール止まらず 本命は?

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2023年09月25日 10:21  webスポルティーバ

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 10月末か11月初旬にワールドシリーズが終わったあと、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平はFAになる。そこから、エンゼルスに提示されるクオリファイング・オファーを断った場合、エンゼルスを含む各球団との交渉がスタートする。

 右ひじのじん帯の手術を受け、来シーズンの大谷はDHのみの出場となる。

『USAトゥデイ』のボブ・ナイテンゲールによると、各球団は大谷をエリート・パワー・ヒッターと見ていて、2025年に投手として復帰できれば(球団にとっては)ボーナスになると考えているという。

 どの球団も同じ気持ちかどうかはともかく、まずは打者としての需要がポイントになりそうだ。

 大谷の新球団として、筆頭候補の呼び声が高いロサンゼルス・ドジャースは、昨オフにDHのJ.D.マルティネスと1年1000万ドル(約14億8000万円)の契約を交わした。DHとの単年契約は、今オフに大谷を手に入れるための布石という見方もできる。

 ドジャースは昨オフ、FAとの大型契約どころか、複数年の契約もなかった。

 1000万ドル以上の契約も、マルティネスのほかにはふたりの先発投手、クレイトン・カーショウと1年2000万ドル(約29億7000万円)の再契約を交わし、ノア・シンダーガードを1年1300万ドル(約19億3000万円)で迎え入れただけだ(シンダーガードは夏にクリーブランド・ガーディアンズへ放出。その後、ガーディアンズが解雇)。

 ドジャースの資金は潤沢だが、大谷との"超"がつく大型契約に備え、出費を控えたのかもしれない。

 DHに大谷がいると、疲労軽減などを目的にほかのレギュラー野手がたまにDHとして出場することは、基本的にできなくなる。ただ、ドジャースは選手層が厚く、ある選手を休ませても、その試合における得点力が著しく下がることはない。同じ理由により、時には誰かをDHとして起用し、大谷に休養を与えることも可能だ。

【ドジャースは2013年以降、PO進出を逃していない】

 2025年の投手復帰に際しては、ドジャースに限らず、ローテーションの問題は起きないだろう。必ずしも、先発投手を6人揃えなくてもいい。大谷を含む5人でも、ローテーションは成り立つ。

 試しに、来シーズンのドジャースのスケジュールにおいて(2025年のスケジュールは決まっていないので)、大谷が中5日以上、ほかの4人は中4日以上という条件をつけ、順序を入れ替えることなくローテーションを組んでみたところ、6人目の先発投手が必要になるのは、162試合中8試合に過ぎなかった。

 それも、1カ月に1試合か2試合だ。初回からリリーフ投手をつないでいくか、その日はマイナーリーグにいる先発投手を昇格させれば、乗りきることができる試合数である。エンゼルスもそうであるように、南カリフォルニアは雨による試合順延がほとんどなく、登板日はずれにくい。

 また、大谷は「西海岸を離れたくない」と考えているかもしれない。そうなると、ドジャースにとっては、大谷を手に入れるうえでさらに有利となる。

 もちろん、大谷が望んでいる「勝てる球団」という条件にも、ドジャースはぴったりと当てはまる。2013年以降、ドジャースはポストシーズン進出を逃したことがない。今シーズンもすでに地区優勝を決めていて、今オフに主力が揃ってFAとなって抜けることもない。

 エンゼルス、ドジャースと同じく、サンディエゴ・パドレスも南カリフォルニアの球団だ。サンフランシスコ・ジャイアンツとオークランド・アスレティックスは北カリフォルニアに位置し、さらに北のワシントン州ながら、シアトル・マリナーズも西海岸だ。

 この4球団のうち、資金の乏しいアスレティックス以外は、熱意の差こそあれ、大谷を獲得しようと動いても不思議ではない。

 3球団とも、来シーズンのDHは未定だ。いずれも、勝てる球団とまでは言いきれないにしても、ポストシーズン進出を目指し、勝とうとしていることは間違いない。

【大谷が欲しいヤンキースにはスタントンの存在が...】

 昨オフ、ジャイアンツは大金を用意し、FA市場に出たスーパースターを迎え入れようとした。最初はアーロン・ジャッジ(現ニューヨーク・ヤンキース)、次はカルロス・コレア(現ミネソタ・ツインズ)だ。結局、どちらも入団には至らなかったので、その資金を大谷に回すこともできる。

 一方、内陸部や東海岸に本拠を構える球団は、大谷に敬遠される可能性もある。

 ニューヨーク・メッツの資金はドジャースをしのぎ、DHも埋まってはいない。主にDHとしてプレーしているダニエル・ボーゲルバックが打っているホームランは、大谷の3分の1以下だ。

 そのメッツは、昨オフのFA市場で大枚を費やしたにもかかわらず、6月上旬から借金を抱えたまま、シーズンを終えようとしている。捲土重来を期し、他球団を上回る金額の契約を申し出ることも、それで大谷を振り向かせることができるかどうかはさておき、あり得る。

 もっともメッツの場合、大谷よりも、その金額で複数の投手をローテーションに加えるほうが理に適う。現時点で在籍している先発投手のうち、計算できるのは千賀滉大だけだ。

 ヤンキースは、DHにジャンカルロ・スタントンがいる。スタントンは外野を守ることもできるが、ここ3シーズンとも外野の先発出場は全体の40%未満だ。故障歴と11月に34歳の年齢からして、フルタイムの外野手に戻るのは無理だろう。

 ラインナップから外すのも、そのパワーと残る契約を考慮すると、現実的ではない。スタントンはここ3シーズンに計90本のホームランを打っていて、来シーズン以降の契約は4年1億2800万ドル(約190億円)が残っている。

 むしろ、テキサス・レンジャーズとシカゴ・カブスのほうが可能性はありそうだ。2017年のオフに大谷がエンゼルスに入団した際、最終候補に残ったのは、この2球団と西海岸の5球団だった。レンジャーズもカブスも、スタントンのようなDHはいない。

【来季もエンゼルスでプレーするミラクル再契約も?】

 なお、エンゼルスとの再契約はない気がするが、断言はできない。

 たとえば、契約2年目が終わった時点で大谷から契約を打ち切ることができる「オプト・アウト」の条項をつければ、大谷は投手としてのリハビリ期間と復帰1年目をこれまでと同じ環境で過ごすことができ、なおかつ31歳でFA市場に出るチャンスもある。それまでにエンゼルスが勝てる球団に生まれ変わっていれば、契約を打ち切らずに残ってもいい。

 順当にいけば、ドジャースが本命のように見える。もっとも、選択するのは大谷自身だ。これまで勝ってきて、今後もそれが続くであろうドジャースではなく、自分が加わることで勝てる球団となりそうな、ポテンシャルを持った球団を選ぶ道もある。

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  • ご本人にとっては興味ないだろうけど、金あるところ。あとは選手思いの監督がいるところ、とか?
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