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過去に不正送金で問題となり、2021年にサービスを終了したNTTドコモのウォレットサービス「ドコモ口座」のドメイン「docomokouza.jp」が売りに出されていると、X(旧Twitter)で話題だ。すでに終了したとはいえ、金融機関などで今もリンクが掲載されたままのところも多く、第三者の手に渡るリスクを危惧する声が相次いでいる。
ドメインは、サービス終了ののちに失効したとみられ、GMOインターネットグループが展開するドメイン登録サービス「お名前ドットコム」内に開設されている「.jpドメインオークション」にて、オークション形式で出品されている。終了時刻は9月25日の午後7時。同日午後3時時点では40万円を超える入札が入っている。
もしドメインが第三者の手に渡ってしまうと、詐欺サイトや、ドコモ口座を模したフィッシングサイトが作られる可能性も考えられる。そのフィッシングサイトにかつて本物だったドメインが使用されているとすれば、ブラウザのセキュリティ機能をすり抜けたり、パスワード管理ツールが動いてID・パスワードを自動入力してしまったりする可能性も出てくる。
特に今回オークションに掛けられているドメインが金融サービスに関することから「税金で作ったサイトのドメインを手放して悪用されるのも大概だが、金融のドメインは本当にヤバい」「第二のドコモ口座事件が起きそう」といったポストが投稿されていた一方で、「DRP(ドメイン名紛争処理方針)に基づいて取り戻せるのでは」などの声も見られた。
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ITmedia NEWS編集部では、ドコモにドメイン失効の理由など、GMOインターネットグループにドメインが出品されるに至った経緯について確認中。情報が入り次第追記する。
●追記(9月26日午後1時半)
ドコモは9月26日、ドコモ口座のドメインが同社の管理下にあると明かした。詳細は別記事にてお伝えする。
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