「うちの子が馬鹿にされた」保護者が激怒、園をのぞく不審者に戦慄…元保育士が明かす恐怖体験に様々な声

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2023年09月25日 16:00  ORICON NEWS

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『保育園で起きたトラブル新人保育士編』(たぷりく@taprikoo)より
 元保育士の女性が描く保育園での出来事に様々な声が寄せられている。保育士を悩ませるもののひとつに、保護者との関わり方があるが、安心・安全な保育を最優先するなかで、思わぬ部分で誤解やすれ違いが生じ、トラブルに発展するケースも少なくない。【父親vs新人保育士】では、娘を想うあまりの父親の行動に「モンスターペアレンツ」「過保護すぎ」という意見がある一方、「父親の気持ちが分かる」「保育士が新人かは関係ない」などの声も。【園をのぞく不審者】には「怖すぎる」「通報案件」と同情の声が寄せられた。投稿者のたぷりくさん(@taprikoo)に話を聞いた。

【漫画】「まさかこれがクレームになるなんて…」新人保育士が体験したトラブル一部始終

■女児のフードを男児が被せた、その行動は見た父親は…

 保育士として約10年のキャリアを持つたぷりくさん。現在は3人の子どもを育てるかたわら、自身の経験や読者から寄せられた保育園エピソードを描き、Instagramに投稿している。反響があった「父親vs新人保育士」は、読者の体験談だ。

 新人保育士の“佐藤先生”は「朝の受け入れ」を担当した翌日、保護者の父親が自身の対応について役所に苦情を入れたことを知らされた。父親は朝の受け入れ時、娘の着ていた洋服のフードを男児がさわり、頭に被せるのを見て「うちの子が馬鹿にされている」と感じたが、何も対応しない佐藤先生に腹が立ち役所へクレームを入れたという。

 娘さんには発達面で気になる部分があり、男児らの行動は「からかい」「いじめ」だったのではないか、と心配する父親。一方で、普段は乳児クラスを担当し、娘さんのいる幼児クラスの様子を知らなかった佐藤先生は、幼児クラスのいつものコミュニケーションの一種だと思っていた。父親からの苦情連絡後、すぐに両親と園長と面談の場が設けられたが…。

 SNSでは「このレベルで保育士さんに苦情だなんてただのクレマー」「役所に行く前に保育士に理由を聞くべき」のほか、「『これだけの事で』と思う意見も多いけど、元保育士としてもこのような場面では危ないから、まず被せた子に注意するかな」「お父さんが神経質と批判されているけれど私はそうは思わない」など多数のコメントが寄せられた。

――読者の方の体験談とのことですが、このエピソードについてたぷりくさんはどのように思われましたか。

【たぷりく】 私が勤めていた園でもこういったことあったな〜と思い出しました。いきなり苦情!という形でなく、園とやんわり気持ちを伝え合いながら話していけたら良かったのかもしれないですが、役所にまで電話するほどなので、保護者の方は相当頭にきたのかもしれないですね…。保護者と保育園側と、双方の気持ちを伝え合いながら、子どもの成長を見守っていきたいですね

――元保育士として、「保育士と保護者間のトラブル」が起きてしまう原因と、それを防ぐために必要なことはどのようなことだと思いますか。

【たぷりく】 保育士と保護者間の信頼関係、普段からのやりとりの多さが関係するかなと思います。怪我をした、怪我をさせた、などの話を突然されてもネガティブな受け止め方をしてしまう保護者もいるかと思いますが、普段から子どもをしっかり見てくれているんだなという安心感と信頼が持てるようにその日あったことや、子どもの小さな成長、それらを日頃から伝えていれば、何かトラブルがあった際にもお話がしやすいし、受け止め方も違うかと思います。そういった日頃から保護者間との信頼関係を築くことで、トラブルも回避しやすいのではないかと思います。

■園をのぞく不審者、保育士の恐怖体験に「怖すぎる」「通報案件」

 たぷりくさんが新人時代に経験したのが「園内をのぞく不審者」だ。ある日、園児のお昼寝中に保護者とは思えない男が突然、ガラス扉にへばりつきながら園内をのぞきこんできたという。異様な怪しい男は、“離婚して子どもにどうしても会いたくてやってきたお父さん“というのが真相だったが、子どもの連れ去り事故にもつながりかねない恐怖体験だったと綴っている。

――不審者のエピソードに読者からも「怖すぎる」「通報案件」と多くのコメントが寄せられていました。これ以降も、離婚した父親が園に押し掛けることが、たびたびあったそうですね。

【たぷりく】 離婚してお母さんに内緒で一目子どもの姿を見ようとやってくるんでしょうね。お迎え時間を避けて、お昼寝から夕方までにやってきますが、お迎え時間でない時間帯にやってくる見知らぬ人って、普通じゃないってすぐわかるので、恐怖でしかありません。不審者だ!ってなります。

 特に親権争い中なんて、「親だから!」って主張して子ども連れ去るなんてことにもなり兼ねないですし。ちなみにこの時の保育園のセキュリティは、現在ほどしっかりしていませんでした。今は部屋に警察直通110番ボタンがあったり、防犯設備がしっかりしている園がほとんどです。保育園でも不審者訓練をしたり、小さくても子どもたちにしっかり話したりし、安心して過ごせるように頑張っています。

――『保育園で起きたトラブル』は書籍化にもなった人気シリーズです。支持される理由はどのような部分にあると思いますか?

【たぷりく】 保育園は働くお母さんにとって子どもを預ける身近な施設ではありますが、保護者が垣間見ることができない部分も多くあると思います。そんな保育園のなかなか窺い知ることができない裏側も見られるところも、みなさんが興味を持って呼んでくれる理由のひとつかなと思っています。

――作品を通じて伝えたいのはどのようなことでしょうか。

【たぷりく】 保育園でのトラブルを描いていて、マイナスなイメージを持たれてしまうのではと思ったこともあったのですが、「みなさんへの注意喚起になれば」(アレルギー関連の話等)とエピソードを送ってくださるフォロワーさんもいました。これから保育士を目指す人、保育士をしている人にこんなトラブルもあるのかと気をつけたり、意識を変える小さなきっかけにでもなればと嬉しいです。がんばってる保育士さんたちもいるので、トラブルだけでなくそういったお話も描いているので、引き続き保育士さんの頑張りも描いてお届けできればなと思っています。

このニュースに関するつぶやき

  • 幼保どっちにしても、フード付きの服って…NGじゃないっけ?元旦那も覗き魔だった、先生が断ってくれたから、連れ去りにはならなかったけどね
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